信仰

湯殿山大日坊即身仏(真如海上人)に御縁年!コロナ禍で空海から学ぶ教訓!

 

大日坊とは「湯殿山総本寺 大日坊瀧水寺」。

(ゆどのさん そうほんじ  だいにちぼう  りゅうすいじ)

807年に弘法大師・空海によって開創された真言宗の古刹です。

春日局が参詣した寺としても知られるところ。

ここに安置されている「真如海上人」の即身仏が令和3年丑年

ご縁年に衣替えをされるのです。

庄内地域に即身仏信仰が根付いたのは、

出羽三山(月山、羽黒山、湯殿山)のうち、真言宗の開祖、

空海によって開かれた湯殿山が、真言密教の修行の聖地と

なったことから。

実は今、コロナ禍で毎日の生活にしっかり定着した”三密”って

何気ない日常会話にある”空海様”の仏教用語だったのです。

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弘法大師空海の教え

 

名前くらいは知っていても大昔だし、馴染みが少ない方です。

でも”弘法も筆の誤り”って言うからきっと達筆だったんでしょうね。

成仏ーーーーー仏になる

 

私たちは死者に対して「どうか成仏してください」と言いますよね。

この「成仏」とは? 「仏に成る」とはどういうことかといえば、

死者は迷いのない心で悟りの境地に達した仏がいる極楽浄土に

往くことをいうのだそうです。

これも往ってみなければわからないことですが?

しかし、弘法大師は、誰もが悟りの境地に達する資質を

持っていて、修行によって

「この身このままで仏になる」ことができることを説いています。

このように空海の教えは悟りに至る考え方です。

如実知自心ーーーーー自分の心に耳を傾ける

 

弘法大師は、悟りとは何かと説いています。

私たちは、悟りといえば、限られた者だけが到達すると

おもいますが自らの心を素直に知ることであるといってるのです。

因みに「如」という字は大日如来の「如」と同じ意味で

「如来」とはありのままに

世の中を見る仏という意味だそうです。

三密加持ーーーーー身体・言葉・心を一体化

 

真言宗では「三つの密が大事」であると言われています。

その三つは

 身密   しんみつ 身=からだ、行動

 口密くみつ    口=くち、言葉、発言

 意密いみつ    意=こころ、考え

これら三つのバランスを大事に、三密を研ぎ澄ます修行を

重ねることで、仏様のように心穏やかに過ごせるという教えです。

現代、特にコロナ禍における三密加持は

 

身密
手を洗ったり、不要不急の外出を控えるなど自他共に命を守る

行動をすること。

口密

ありがとうと感謝の気持ちを伝える。

うがいをしっかりする。

また、他人への中傷を避ける。

意密

多くの情報にまどわされて、心を乱さないこと。

外出できない状況でも、楽しくなることを体験。

身心がリラックスできるように工夫をするなど。

 

一世行人代受苦菩薩 真如海上人

(いっせい ぎょうにん だいじゅく ぼさつ しんにょかい しょうにん)

即身仏とは?

 

飢饉や病に苦しむ人々がたくさんいました。

そのような人々の苦しみや悩みを代行して救うために修行に挑み、

自らの体を捧げて仏となられた方を即身仏といいます。

即身仏になろうと決めたら途中で投げ出すことは許されず、

修行に耐え抜いた者のみが即身仏になることができました。

あまりの苦しさに途中で逃げ出し、逃避した行者には

極刑が待っており、即身仏になると決めた以上、もはや生きて

帰る道はない…。

即身仏になるための修行って?

 

即身仏になるための修行は、大きく分けて

⓵ 「木食修行(もくじきしゅぎょう)」

⓶ 「土中入定(どちゅうにゅうじょう)」の2つです。

「木食修行」は、山に籠り、1000日~5000日かけて

米・麦・豆・ヒエ・粟などの五穀・十穀を絶ち、

山に育つ木の実や山草だけで過ごして肉体の脂肪分を落とし、

生きている間から即身仏に近い状態に体をつくりあげていく修行です。

「土中入定」は、命の限界が近づいたと自ら悟ると、

深さ約3mのたて穴(入定塚)の石室の中に籠ります。

中では断食を行い、鈴を鳴らし、お経を読み続ける最後の修行です。

死後3年3ヶ月後に掘り起こされ、即身仏として安置されます。

修行者と協力者の信頼関係が必須!

 

即身仏を完成させるには、修行者が土中入定(にゅうじょう)後は

周囲の力なくして成功することはなかったとか。

修行者の深い意志を感じ、なんとか成功に導いてあげようという

協力者が必要です。

修行者本人の血の滲むような努力はもちろん、気候など

環境的なことや周囲の人々の対応も即身仏として成功する上での

重要なキーポイントになったのでしょう。

即身仏の衣替大祭 真如海上人 6年ぶりに 大日坊

 

丑年御縁年の令和3年、 

湯殿山総本寺大網大日坊で6月1日、即身仏真如海上人の衣替大祭が

行われる。

真如海上人は20代で即身仏を志し、難業苦業を積み重ね、96歳で

生身のまま土中に入定(にゅうじょう)し、生きながら

仏となった方です。

衣替大祭は、大日如来の縁があるとされる、丑歳(うしどし)と

未(ひつじ)歳の6年に一度行われています。

国内から大勢の信者が訪れ、上人の衣替えを見守ります。

貫主様の読経が響く中、マスクや手袋をつけた関係者たちが

上人の法衣を新しいものに替えます。

その後、上人を本堂まで運び、湯殿山開山祭の祈とうが行われ、

参拝者の心願成就を祈願する行事です。

鶴岡市大網字入道11  0235-54-6301

鶴岡駅より湯殿山行きバス45分、大網下車徒歩20分

駐車場 50台

8:00~17:00(受付16:30まで) 年中無休

大人 500円 中学生 400円 小学生 300円

障がい者料金 300円(大人のみ)

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yumiko
パソコン初心者のシルバーエイジです。自分で言うのもおかしいですが、それほど世の中の常識にとらわれることなく前向きなほうです。言い換えればマイペースです。猫2匹と暮らし、近所の犬とも無条件の信頼でつながっています。