令和3年は出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)丑歳御縁年にあたります。
三山の一つであり、奥の院である湯殿山が、丑歳に御開山された
ことから湯殿山(ゆどのさん)の御縁年をもって三山の御縁年と
されています。
十二年に一度の丑歳に参詣すれば、十二回お参りしたのと同じと
され、大変なご利益があると伝えられてきました。
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出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)とは
出羽三山は、山形県の中央にそびえる月山(がっさん 1984m)・
羽黒山(はぐろさん414m)・
湯殿山(ゆどのさん 1500m)の総称で、
六世紀に開山されたといわれています。
三山といっても独立した三つの山があるわけでなく、月山を主峰に、
峰続きの北の端に羽黒山があり、月山の西方に湯殿山があります。
湯殿山を「総奥の院」(最も大切な場所)として、
羽黒山で現世のご利益を受け、、月山をのぼり死後を体験、
最後に湯殿山で「生まれ変わる」という意味をもっています。
この生まれ変わり(死と再生)の意味をもった
「三関三渡(さんかんさんど)」の旅とされました。
神々へと続く参道は「産道」と呼ばれています。
![日本遺産 出羽三山 生まれかわりの旅 公式WEBサイト](https://nihonisan-dewasanzan.jp/wp/wp-content/themes/dewasanzan/img/dewa/dewa01.jpg)
湯殿をご神体とする「湯殿山神社」
今回は、温泉好きのあなたなら、一度は経験しておくべき
スポットを紹介したいとおもいます。
すべての市町村で温泉が湧出する山形県にあり、
出羽三山奥宮の湯殿山は 名前からわかるように、この地は
1400年以上も前から湧き出る湯殿が参拝されてきました。
湯殿山は山岳信仰の対象であり、山自体に神が鎮まるものとして、
人工的な信仰の場をつくることは禁じられてきたそうで、
神社本宮には社殿はなく、熱湯の湧き出る赤色の巨岩が
御神体そのものになっています。
湯殿山神社の多数のご利益
では、実際にこの湯殿山神社を訪れたときには、どこで手を合わせて
ご利益を願うことになるのか疑問に感じるはずですよね。
この巨岩に向かって参拝するのが湯殿山神社の参拝方法なんです。
湯殿山神社で得られるご利益は多く、主とされているご利益は
子授けや五穀豊穣、家内安全となっています。
湯殿山神社の参拝方法
湯殿山神社へは、この大きな鳥居のあるところまで行きます。
駐車場(無料 200台)に車をとめて、湯殿山レストハウス前の
バス乗り場から本宮までシャトルバス
(例年 4月末~11月3日 片道 200円 往復 400円)で
向かいます。
バスは人数が集まったら出発になります。
お払い所の前で靴と靴下をぬき素足となり、一人金500円也を納めて、
お祓いをしていただき、人型のお札で身ぬぐいして流します。
身を清めたら湯殿山本宮のご神体の巨岩にお参りします。
女性はストッキングをはかないで行った方がよいとおもいます。
靴と靴下は全員同じところで脱ぎ着をします。
御神湯の足湯
靴を履く前に足湯に浸かってみましょう。
少しぬるめではあります。
足ふき用のタオルが
用意されていますが、
気になる人はご自分で用意して
いきましょう。
湯殿山参拝に必要なもの
湯殿山神社にお参りする際は、以下に注意しましょう。
⓵ タオル持参(小タオル可)。
⓶ 女性はストッキングの着用はやめた方が無難。
③ 足湯の利用ができるような服装が望ましい。
④ ズボンでも、裾がめくれる方便利。
⑤ 膝から下に怪我のある時は、参拝をしない方が良いかもしれません。
⑥ 必須ではありませんが、靴を入れるビニール袋。
アクセス 湯殿山有料道路 約2.6キロ 鶴岡駅からバス
冬季閉鎖期間:11月上旬~4月下旬
往復料金
大特車:1400円
大型車:1000円
普通車:400円
二輪車:200円
バス JR羽越本線鶴岡駅より庄交バス湯殿山行1時間30分、
何といえばよいのか、ここには「二度と普通の生活に戻れると思うな」
とでもいう、命がけの信仰の空気が色濃くあるのです。
現実社会とのつながりが残っていないのか、
観光地として繁栄するのも悪いことではないけれど、
遊び気分でお邪魔するのはいけないのか、
私としては、そんな気持ちも否めませんでした。
慈愛と献身のために、行者さんたちの自己犠牲が積み重ねられた場所。
そんな土地であることを忘れず、敬意を持って参拝できたなら
いいのではないでしょうか。