スタートは奥多摩駅から。
約30分程で着く約1.3kmの小径は、日本初の森林セラピー専用ロード。
ウッドチップが敷かれた歩きやすい道で木々の緑が間近に迫る心地よさ。
ふかふかの足元から、ヒノキの香りや土の匂いが漂ってきます。
広葉樹から杉の森へ、
途中には座ってくつろげるウッドデッキや空を望むベンチ、
森に張り出すテラス席、テーブルやバラエティに富んだイスが点在。
座るたび、見える景色、風情が一変し、心がやさしくなる。
花や草に目をとめ、鳥の鳴き声、風が揺らす木々の音を
耳にしながら森にいることを楽しんでみませんか。
下記クリックで好きな項目に移動します☆
歩くよりも、ここで休むこと!
「登計(とけ)トレイル」は、
2008年に「森林セラピー」専用のトレイルとして
新設されたセラピーロードです。
通常は既存の道をセラピーロードとして認定するのですが、
登計トレイルは全くの森林の中に
セラピー専用の道としてデザインされた初めての試み。
自然のリズムに心と身体を同調させる!
ここでは山林と道をひとつの「森のリビングルーム」として仕立て、
歩くよりも、休むことが重要とされています。
森のリビングルームでは、好きな姿勢で森林内に身を置き、
木漏れ日や雲の動きに意識を集中することで、
自然のリズムにこころとからだを同調させる、
そうした時を過ごすことができるような空間がデザインされています。
自分の過度な緊張状態、アンバランスにも気づくことができる!
日常生活ではあまり動かすことのない身体の部分に意識を向けながら、
自身の肉体レベルのストレス状態にも気づき、
いつも考え事をしていて頭の中が疲れていると感じている時や、
心身の疲れがなかなかとれない時には、
こうした場所でのんびり過ごすことを「体感」するのもおすすめです。
“森の香りに癒される”「登計トレイル」
コース約1.3km、高低差50m、一部舗装・バリアフリー、
車椅子のモノレールも設置。
トレイル内には、
ステーションと呼ばれる建物が3か所あり、
うち2か所にはトイレも完備。
せっかくの大自然、キャンプだけではもったいない、
そのあふれんばかりのマイナスイオンを活かそうと、
日本で初めて森林セラピーを行うための道が作られました。
ちょっとした工夫が施されているポイント
① 膝に優しいふかふか歩き(全長)
木材チップの香りと普段より楽に歩ける♪
② 並んで会話もセラピーの大事な要素♪
一見フツウの道ですが、実はしっかりと計算されているのです。
③ お気に入りの場所と椅子を見つけることができる♪
《休憩用の長いベンチ》
《腕の部分浴が体験できるコーナー》
ウォーキング中の体に、 《地球にやさしい学習ができる勉強机》
水の冷たさが気持ちいい!
このベンチと背もたれに
なっている壁の傾斜は、座るとリラックス
できる姿勢になるよう設計されているんです。
星空、月見を
楽しむこともできますよ。
このように途中には
何ヶ所も背もたれと椅子が設置され、
少し歩いたら、椅子にゆっくり座って休めるようになっています。
④ 登計トレイルにある車いす用モノレールを車いすで利用するには?
- 車いすごと、少し眺望のある森の中まで可能。
運転のできるスタッフは常駐していないので、
事前に電話かメールでのご予約が必要。
- 所要時間は30分~1時間ほど、使用料1000円。
登計トレイル近くの登計原運動公園の駐車場に集合、
- そこから案内があります。
一般財団法人
〒198-0212
奥多摩町役場 地下2階フロア
Tel. 0428-83-8855
info@okutama-therapy.com
視覚、聴覚、植物たちの手触り、森の香り!
普段の生活では感じられない発見ができそう!
日陰に強い低木や草木、シダや苔など手で森に触れてみる。
一度見たら忘れがたくなる植物の一つを発見!!
なんといっても面白いのは、
葉の上に花が咲き、実がなる《ハナイカダ》
春に、葉の真ん中あたりに 花をつけ、
夏に同じ場所に 黒っぽい実をつける。
雌雄異株で、
雄株は葉の上に
多くの花や実を付けますが、
雌株では
1~数個の花や実しか付きません。
葉をイカダに、葉の上にある小さな花を船頭に見立てて命名。
なぜ、葉っぱの中央に花を咲かせることを思いついたんでしょうね?
水気が多く半日陰の森林に自生高さ約1.5メートル。
その先へ進むと、
ヒノキ、スギの林が続きます。
途中にある
クマツズラ科のクサギ(臭木)の木。
灰褐色で「皮目」がよく目立つのが特徴。
クサギが最も目立つのは実がなる時期
開花は盛夏7~9月頃
果実の基部には
星形のガク(最も外側の部分)がある
クサギ(臭木)は葉を摘むと独特の臭いがするため、
その名が付けられたと言われています。
古くから民間療法として薬用に用いられて花言葉は「運命」「治療」。
同じ匂いでも、不快に感じる人もいれば、好きだという人もいる、
要は自分がどう感じるか、体験してみることが大事、ですね。
当たり前だけど忘れがちなことを、
森の植物や生き物たちに気づかされることがありますよね。
トレイルを歩き終えたら、点在する道標に従って奥多摩駅を目指します。