お役立ち

特別展「大江戸の華―武家の儀礼と商家の祭―」開催中 活力あふれる人々のくらしを伝える!

 

江戸の武家や商家の儀礼、祭りなどの年中行事をとりあげ、

活力あふれる人びとの暮らしを伝えています。

「江戸東京博物館」所蔵から、祭りの様子を物語る

富永稲荷の社殿や獅子頭、

婚礼のときに将軍の娘が乗った乗り物など、国内の優品が展示。

さらに、

蟷螂(かまきり)を前立てにデザインした紀伊徳川家ゆかりの具足

「金小札変リ袖紺糸妻紅威丸胴具足」

(きんこざねかわりそでこんいとつまべにおどしまるどうぐそく)と

徳川家康・秀忠からイギリス国王へ贈られた

「色々威胴丸具足」が日本に里帰りします。

下記クリックで好きな項目に移動します☆

武器と儀礼

 

甲冑や刀剣、乗物など将軍・大名の所用品を展示。

甲冑(かっちゅう)の役割・・・兜と鎧のセットのこと

 

甲冑は細かく分かれており(16部位)、

それぞれの部位が機能性をもち、

武将の意気込み・想いが詰まっていてファッション性も高いのです。

 

武将は兜の立物に凝っていた!

 

     《前立て》

前立日本には、5月5日(端午の節句)に

甲冑を飾るという習慣がありますが

武家社会の慣習を、江戸庶民が

まねたものだそうです。

兜は、頭部を守る役割ですが、それ以上に重視されたのが、

戦場で自らの威厳や地位を見せつける意味合いでした。

兜のなかでも、武将の信念や威厳を示すために用いられたのが

「前立」(まえだて)をはじめとする「立物」(たてもの)です。

たとえば、

三日月の前立て「伊達政宗」

 

の場合は、

伊達政宗の兜に込められた意味 | 歴史上の人物.com

星や月、太陽を神として崇拝し、戦場の加護を

願ったからです。

月のなかでも三日月形を選んだのは、

刀や槍などを振るったとき、

邪魔にならないようにするため

とも言われています。

 

徳川家の威勢を伝える具足「白紺糸威丸胴具足」

(しろこんいとおどしまるどうぐそく)

「威」は「おどし」です。

 

漢字まみれで意味不明ですが、

ここ、江戸東京博物館に展示されている甲冑です。

 

武具は武器であったものですが、泰平の世の中にあっては、

贈答や装飾などに活用され、武家の権威を表現する道具となりました。

家光が下賜(かし)した将軍の乗物「黒塗担棒溜塗網代打上乗物」

 

外壁はほぼ全面、総網代に溜塗とし、

屋根の上に長さ472.2cmの黒塗りの棹が付き

「渋色網代黒塗長棒」と呼ばれた。

展示風景 第一章 式正ー武器と儀礼ー

家康以外の将軍の乗物としては現存

する唯一のものです。

 

最高級は、将軍が乗るもので、

総網代、溜塗、棒は黒塗り。

確かに山道などは大変であったし、川越えの時は余計大変で

舟渡しの時は、藩主が乗ったままで

舟に移さねばなりませんから、苦労したようです。

 

徳川家綱が下賜した裃(かみしも)「茶麻地葵紋付長裃」

(ちゃあさじあおいもんつきながかみしも)

江戸時代の礼服で、

「肩衣」(かたぎぬ)という上半身に着る袖の無い上衣と、

「袴」の組合せで成り立ち、糊をきかせた麻の単仕立てが主です。

 

お稲荷様とひなまつり

 

全国から人・物・情報が集まり、

ooedo2-1流通・経済の中心地としても

大きな発展を遂げていく

江戸の、「大店(おおだな)」といわれる

巨大な商人を生み出し,

ここでは大店の一つ

 富永稲荷「鹿嶋屋東店(かじまやひがしだな)」の屋敷神

 

である、

富永稲荷(商売繁盛)の祭や雛祭りのほか、

大名家と比べても見劣りしない調度品を紹介。

 

特別展『大江戸の華―武家の儀礼と商家の祭―』展示風景 第二章 年中行事―お稲荷さまと雛祭り―

鹿嶋屋東店(かじまやひがしだな)》

現在の江東区木場にあった江戸の代表的な酒問屋。

幕府に多額の金を上納したり、

大名家を相手に金貸しもしていた大店。

 

富永稲荷に奉納された獅子頭(ししがしら)

 

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《安政5年(1858)3月》

 

富永稲荷では毎年いくつかの祭りが行われており、

そこで奉納されたもの。

雄・雌一対で大きな角(右)のあるのが雄、

頭にまるい宝珠をのせているのが雌。

表面は漆塗り、角や宝珠、目や歯には金があしらわれている。

この獅子頭の注目ポイントは

木箱の箱書きから制作年代や奉納者がわかること!

初午(はつうま)の祭りを彩る「四神旗(よんかみはた)」

 

《商人の年中行事・初午の祭り》

 

初午(はつうま)は、2月の最初の午の日のことです。

江戸時代、

ooedo2-3初午の日には「初午祭」というお祭りが

とり行われるのが伝統でした。

四神とは? 四神旗を並べる順番は?

 

四神とは四方の神、

 

東の青龍(せいりゅう)

西の白虎(びゃっこ)、

南の朱雀(すざく)、

北の玄武(げんぶ)をいい、

 

社殿などに飾る場合は、

 

青龍は東北(春・朝を表す)

朱雀は東南(夏・正午を表す)

白虎は南西(秋・午後を表す)

玄武は北西(冬・夜を表す)

に立てます。

《牡丹唐草蒔絵雛道具》(江戸の大店鹿嶋屋東店伝来の雛道具)

(ぼたんからくさまきえひなどうぐ)

《牡丹唐草蒔絵雛道具》文政10年(1827)  江戸東京博物館所蔵 (江戸の大店鹿嶋屋東店伝来の雛道具)

 

牡丹は多くの花の王とされ、幸福、富貴、高貴、豪華さを
あらわします。

 

豊年の兆しとなるめでたい花として、

幸福や富貴の象徴として描かれてきました。

また、牡丹の「丹」は不老・不死を意味。

展示風景 第二章 年中行事ーお稲荷さまと雛祭りー

内裏雛は翁(おきな)と姥(うば)というめずらしいひな人形です。

武家女性の華やかさ・・・乗り物 道具

 

梨子地葵紋散松菱梅花唐草文様蒔絵女乗物

 

 なしじあおいもんちらしまつびしうめはなからくさもんようまきえおんなのりもの

武家女性は婚礼を通して

家と家の橋渡し役となり、

世継ぎを立派に育て上げることで、

家の繁栄を支えた。

男性とは違った手段で江戸の発展に貢献し、江戸の繁栄を影から支えた。

《内部》

 

綾杉地獅子牡丹蒔絵十種香箱

 

(あやすぎじししぼたんまきえじゅっしゅこうばこ)

「香箱」とは、お香などを収納するための

フタ付きの箱で

裕福な家の娘の嫁入り道具の1つ。

 

金小札変り袖紺糸妻紅威丸胴具足が里帰り

(きんこざねかわりそでこんいとつまべにおどしまるどうぐそく)

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《アメリカ ミネアポリス美術館所蔵》

前立て部分の大きな蟷螂(かまきり)の彫刻が据えられた、

紀伊徳川毛家ゆかりの具足。

「色々威丸胴具足」イギリスから里帰り

(いろいろおどしまるどうぐそく)

徳川秀忠からイギリス国王ジェームズ一世に贈られた鎧で、

日英両国の親善に大きな役割を果たした。

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観覧料(税込) 特別展専用券 特別展・常設展共通券 特別展前売券
一般 1,400円(1,120円) 1,600円(1,280円) 1,200円
大学生・専門学校生 1,120円(890円) 1,280円(1,020円) 920円
中学生(都外)・高校生・65歳以上 700円(560円) 800円(640円) 500円
小学生・中学生(都内) 700円(560円)

前売り券は7月9日(金)まで販売(販売期間は変更の可能性あり)

( )内は20名以上の団体

期間   2021年7月10日(土)~9月20日(月・祝)

開館時間 午前9時30分~午後5時30分 入館は閉館の30分前まで

休館日 毎週月曜日

(7月26日、8月2・9・16・30日、9月20日は開館)、8月10日(火)

アクセス

JR総武線 両国駅西口下車 徒歩3分~

都営地下鉄大江戸線 両国駅(江戸東京博物館前) A3・A4出口 徒歩1分

マップ

 

江戸東京博物館

ABOUT ME
yumiko
パソコン初心者のシルバーエイジです。自分で言うのもおかしいですが、それほど世の中の常識にとらわれることなく前向きなほうです。言い換えればマイペースです。猫2匹と暮らし、近所の犬とも無条件の信頼でつながっています。