東京・両国といえば、大相撲が行われる国技館のある街として
知られています。
その両国にはもう1つ、
多くの国内外の人々で賑わうスポットがあります。
それが今回、特別展 「大江戸の華 ー 武家の儀礼と商家の祭 ー」
の《東京都江戸東京博物館》です。
JR両国駅から見える江戸東京博物館の建物は
「出雲大社神祜殿(しんこでん・・・宝物殿)」を手掛けた
建築家・故菊竹清訓によるもの。
地上7階、地下1階の建物は国技館との調和を考えられて
設計されたもの。
地上部分の高さは約62mで、江戸城の天守閣とほぼ同じ。
博物館では期間限定で開催される特別展のほか、常設展が鑑賞できます。
ここでは、「江戸東京博物館」で普段何が展示されているのかを
知っていただきたいと思います。
下記クリックで好きな項目に移動します☆
江戸東京博物館の「常設展示室」の魅力
1993年に「江戸と東京の歴史や文化を伝える博物館」として
開館しました。
失われつつある江戸の歴史と文化に関わる資料を
収集、保存、展示することを目的としています。
チケット売り場は1Fと3Fにあり、
3Fが空いているのでここで購入して5F,6Fにいきましょう。
見どころ①「江戸ゾーン」・・・町民
① 原寸大の日本橋
⓶ 江戸の町並みを再現
⓷ 駕籠(かご)体験
⓸ 人々の暮らし
⑤ 火消しの纏(まとい)
日本橋
目に入ってくるのが、江戸時代に架けられた「日本橋」の復元。
日本橋は徳川家康が江戸幕府を開いた1603年に架けらたそうです。

日本橋川は水運の要路で、伊豆房総方面から
新鮮な魚介類を運んでくる舟で賑わっていたそう。
各地から隅田川経由でここまで
物品が届けられてから、
幕府や江戸市中に供給されるので、
町も河岸もすべてが賑わい、活気がある日本橋。
まさに江戸の中心地でした。
江戸の町並み
時代は1624〜1644年、徳川家光が将軍の時代です。
天秤棒をかついだ物売りの人も、お坊さんもいて、
みんな活気にあふれています。

駕籠(かご)体験
これは岡山県にある津山の大名が使用していた駕籠。
実際に駕籠の中に
入ることもできますよ。
人々の暮らし

《住まい》
江戸時代、多くの庶民が
暮らしていたのは「長屋」でした。
1つの長屋を薄い壁で仕切って、
数世帯が住めるような設計です。
《食べ物》
屋台形式の「江戸前寿司」
シャリが大き目、
安価な赤酢が使われていたとか。

屋台のそばや。
真ん中の棒をかついで移動します。
引き出しのなかにそばがはいっています。

野菜などを売り歩く行商人が担ぐ”ぼてふり”
体験できます。
《商業》「三井越後屋江戸本店」(現在の「日本橋三越本店」)

火消しの纏(まとい)

松平健さん主演の「暴れん坊将軍(吉宗)」にでてくる「め組」、
南町奉行の大岡越前守忠相(おおおかえちぜんのかみただすけ)によって
組織された「いろは四十八組」の町火消しのひとつ。
当時は、火を消すというよりも建物を破壊して延焼を防ぐのが
主な消火活動で、建物になれているとび職が力を発揮しました。
町火消しは町奉行の指揮下に置かれ、
それぞれの組に火事場での目印として纏を作らせました。
見どころ⓶ 江戸城をあるく・・・大名屋敷
江戸城本丸大手門の前に建てられた
越前福井藩3代藩主・松平伊予守忠昌(まつだいらいよのかみただまさ)
の上屋敷。
当時既に越後高田25万石という立派な大名であった忠昌は、
現在の大手町付近に立派な屋敷を構えていて、
この上屋敷は現在その遺構建築物は残っていないが、
建物は模型復元され、江戸東京博物館に常設展示されているもの。
江戸城本丸・松の廊下
松之大廊下(まつのおおろうか)は、江戸城内にあった大廊下のひとつ。
本丸御殿の大広間から将軍との対面所である白書院に至る全長約50m、
幅4mほどの畳敷の廊下。
大広間には付随する能舞台(のうぶたい)も復元。

基本情報
開園時間:9:30~17:30(土曜日のみ19:30まで)
入館は閉館の30分前まで。
休館日:主に月曜日・年末年始(ホームページで確認のこと)。
観覧料:常設展:一般600円、
65歳以上300円、
大学生(大学院生・高専4・5年生・専修・各種含む)480円、
高校生・中学生(都外)300円、
都内在学または在住の中学生・小学生以下無料
特別展:常設展観覧料よりも高く設定され、
特別展のみの観覧券と、
特別展・常設展の両方が観覧できる共通券とがある。
《アクセス》
【電車】JR総武線 両国駅西口下車 徒歩5分~
都営地下鉄大江戸線 両国駅 A3・A4出口 徒歩1分
【バス】都バス錦27・両28・門33系統、
墨田区内循環バス
「すみだ百景すみまるくん・すみりんちゃん(南部ルート)」
「都営両国駅前(江戸東京博物館前)」下車、徒歩3分