農業用ダムとして鋸南(きょなん)町の大崩(おくずれ)地区に
造られた「佐久間ダム」は、そのダム湖周辺は、
ほぼ全域に渡って公園として整備され、
特に春には桜や水仙など多数の花が咲き誇り、
訪れる観光客を楽しませています。
今回はそんな佐久間ダムとその周辺の「佐久間ダム湖親水公園」
をご紹介しますね。
下記クリックで好きな項目に移動します☆
鋸南町の佐久間ダムとは?
佐久間ダムから車で5分ほどの所にある鋸南町大崩地区は
丘陵の連なる房総半島のなかでも、最奥部の山間部です。
佐久間川の上流を堰き止めて造られた灌漑用ダムが佐久間ダム。
高さ25m、幅186m、貯水量は121,6万トン。
大雨になった際でも下流の田んぼエリアに水が大量に
流れ込むのを防ぐのが主な役割と見えます。
黒部ダムのような放水を行うゲートはなく、シンプルです。
鋸南町ってどんなところ?
ここ、 鋸南町は、台風15号と19号によって全世帯の7割近く
2230世帯が被災し、およそ5000人ものボランティアが復旧作業
に当たりました。
台風が地区の人口減少と高齢化を加速させました。
鋸南町という名前は、町が「鋸山(のこぎりやま)」の南に
あることから鋸南町と名付けられました。
東京や横浜から東京湾アクアラインや東関東自動車道を使って
約80分、気軽にアクセスできるところです。
また、東京湾フェリーは神奈川県の久里浜と千葉県の金谷を結ぶ
短距離のフェリー(40分)です。
青春18きっぷでの首都圏からの日帰り旅にちょうどいいですよ!
「佐久間ダム親水公園」お花見・ピクニックに最適!
ダム湖を一周する全長2.4kmの散策路を歩けば、
南房総の里山の自然を満喫することができます。
水辺広場から徒歩3分の展望台からは湖を一望に。
12月下旬からの水仙
鋸南町には江月(えげつ)水仙ロード、をくづれ水仙郷と
2ヶ所の水仙の名所があって淡路島、越前海岸と並ぶ
「日本三大水仙群生地」にも数えられています。
をくづれ水仙郷は、佐久間ダム湖から大崩(をくづれ)地区
中心部(大崩バス停、大崩公民館)に続く一帯に
かけて広がる水仙郷です。
栽培面積5ha、球根数は6000万球という大きな水仙の群落です。
1月の下旬頃、早咲きの梅が咲き、
2月中旬になると早咲きの頼朝桜が開花し、大漁桜・寒緋桜・
彼岸桜・ソメイヨシノ・しだれ桜・八重桜と4月中旬まで
花見を楽しむことができます。
大漁桜・・・早咲きのオオシマザクラ(大島桜)と
「カンザクラ(寒桜)」交配種
水仙の開花状況にあわせ、佐久間ダム公園
「水仙の小径(右上のお花見広場)」で
ライトアップ(17時~20時)も行なわれます。
《電車・バス》
JR内房線保田駅、安房勝山駅から鋸南町営循環バス
《車》富津館山道鋸南保田ICから約7.3km。
または鋸南富山ICから約5.4km
鋸南町営循環バス
屋根付きの待合所もあるしゃれたバス停がありますが、
本数は土日祝で1日5便、平日は1日3便とかなり少なめなので、
あらかじめ出発時間と帰宅時間を決めておいたほうが
よいでしょう。
(鋸南町内巡回バス)
鋸南町の河津桜(頼朝桜)2024頼朝桜まつり~
ここでは頼朝桜まつり2024の概要をご紹介します。
《頼朝桜まつり》2024年2月10日(土)~3月10日(日)
場所 佐久間ダム湖親水公園(千葉県安房郡鋸南町大崩39)
ライトアップ 頼朝桜の見頃期間中、17:30~20:00
問合せ 0470-55-1683(鋸南町観光協会)
「頼朝桜」の由来は?
鋸南町では河津桜のことを「頼朝桜」というのか、
気になりますよね。
頼朝桜の由来を調べてみたところ、
1180年、伊豆で以仁王(もちひとおう=後白河天皇の第三皇子)の命で
平家打倒の兵を挙げた源頼朝は石橋山の合戦(小田原市)で失敗。
箱根山から真鶴半島へ逃れ、船で真鶴岬から安房(南房総)へと
命からがら落ちのびます。
台風被災の鋸南町住民に癒しを与える「頼朝桜」
鋸南町では2019年台風15号・19号で甚大な被害を受け、
頼朝桜も3分の1位減ってしまいました。
しかし、鋸南町は頼朝桜を復活させようと、2020年から
寄贈された(静岡の観光協会など苗木300本寄贈)河津桜を
植栽したり、頼朝桜まつりを盛り上げようと様々な
努力をしています。
景観リポート① 展望台からは湖を一望に!
景観リポート② 水辺広場
展望広場付近の水辺にはちょっとしたスペースが設けられて
おり、そこには中央付近まで行ける桟橋が架かっており、
中心付近の湖面から湖畔を眺めることができるスポットと
なっています。
湖には渡り鳥も多く、カモにエサ(100円)を
あげることもできますよ。
景観リポート③ お花見広場
歩行者専用の通路の脇に咲く景色は見応え十分。
その広場は売店付近から「をくづれ水仙郷」方面へ向かう途中.
周辺には座ってくつろげる広場が存在しないが、
真冬の2月から3月なので、歩きながら鑑賞するほうが
体も温まってちょうどいいといった感じ。
《さいごに》
房総半島南部の温暖な気候を生かした、水仙の栽培で知られる
鋸南町ですが、お花見時期の頼朝桜も必見です!
水仙のシーズンと頼朝桜が被っているので、
両方を楽しめる時期もあります。
水仙の香りが素敵なところです。
時間が許すなら近くに道の駅保田小学校もオススメです。
車で来られる場合は食事のあと海辺のドライブも楽しめるので、
「お花見」「海鮮料理」「絶景ドライブ」と、
充実した観光ができる冬の佐久間ダムは、
渋滞を覚悟しても訪れる価値がありそうです。
鋸南町の方たちが作り出す頼朝桜まつり、
ぜひ足を運んでみてください。