箱根湿生花園の開園期間は3月20日~11月30日。
花の種類が多く見応えがあるのは6月。
派手さはないが、山野草の可憐な姿に魅了される。
高低差もなく、整備された散策路はスニーカーでも問題なく歩ける。
湿生地なので、池や小川がある園内で、木製の歩道や案内板があり、
エリアごとに生育を楽しむことができます。
思ってもみなかったたくさんの花に出合えて、幸せな気持ちになれます。
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仙石原ススキ草原の今と昔
仙石原は江戸時代初期まで「千石原村」という地名で、
広大な原野が広がっており、ここを開墾すれば千石もの穀物が
獲れるだろうということから名づけられたそうです。
でも、火山灰土壌と湿地のため、屋根葺き用のカヤ(ススキ)を
近隣の村に出荷するのが主な仕事だったとか。
いまは美しい風景として多くの人たちに楽しまれていますが、
昔は生活の大事な糧だったのですね。
箱根湿性花園と芦ノ湖に分断
もともと仙石原湖と言う大きな湖が、
約2.2万年前の大涌谷を抱える神山の噴火で湖が二つに分断され、
さらにその後、
3千年前の神山の大噴火により大量の岩が仙石原に流れ込み、
川がせき止められ湿原化した、ということだそうです。
二つに分断されたひとつが芦ノ湖なんですね。
“自然環境との調和”を優先し、仙石原のイメージを定着させる
大正から昭和にかけて欧米型の避暑地として開発された歴史があり、
自然がよく保存されているのも仙石原の特徴です。
仙石原温泉のイメージアップに貢献している施設として、
日本で2番目に古い仙石ゴルフコース、
湿地帯の植物や高山植物を多く集めた箱根湿生花園、
箱根ガラスの森、ポーラ美術館などがあります。
町立「箱根湿生花園」の楽しみ方♪
ここは仙石原湿原というものを知ってもらうために、
1976年に設置された施設なんですね。
実際に散策すると、園内は想像していた以上の広さ!
さまざまな植物たちを眺めやすいように、
カワイイ遊歩道が整備されています。
河川や湖沼などの水湿地に生育する植物を観察できます。
開園年 1976年
面積30,000平方メートル
三脚使用平日のみ可(土・日・祝日は使用不可)
アクセス 自家用車、
箱根登山バス「仙石案内所前」徒歩8分
駐車場90台(無料)「満車」の看板は常設
標高650メートル。
料金 大人 700円 / 小人400円
20名以上団体料金あり
湿原を彩る野生の草花たち
市販品しか見たことのなかったので感激しました。
キキョウ(桔梗)
野生では絶滅が心配されています。
つぼみは紙風船のようでとてもかわいい。
リンドウ(竜胆)・・・山野草の代表格
リンドウ(竜胆)は根や茎が苦く、
熊の胆より苦いというので
竜の胆嚢という意味の
「竜胆」が変化した名前とか。
リンドウは乾燥が苦手なので、
リンドウを育てるには、水持ちも水はけもよい土が適しています。
市販で山野草用培養土があります。
くつろぎベンチでゆっくり過ごそう

順路に沿ってゆっくり歩いて約40分。

ところどころ
にベンチが
設置されています。
お気に入りを
見つけて、避暑気分。
無料休憩所もあります

入り口すぐにある無料休憩所には
自販機もあり、持ち込み弁当を食べることも
可能。
休憩所の隣は売店。
外の駐車場周辺には
食堂やお土産屋さんが数軒。
池 川 小沼群で湿原然とした風景が広がる!
園内にはいくつかの池が整備されています。
多分ここにあった池をベースに園内を整備したのだと思いますが
なかなか見ごたえのある風景で、おすすめできる場所です。

日本各地の湿地帯植物200種と、
草原や林、高原植物1100種、珍しい外国の山草を含め、
約1700種の植物が四季折々に花を咲かせています。
散策路は、低地から高山へ、
初期の湿原から発達した湿原へと
順に植物を見てまわれるようになっています
専属ガイドの園内散歩は毎日開催
箱根湿生花園には、園内を案内してくれる専属ガイドが常駐しています。
せっかくきたのだから知ってる花も知らない花も
出会いはうれしいものになります。
ツアーや家族旅行で来ている方は参考に。
エリアごとの案内が楽しく大満足でした。
注意事項
⓵ 園内貸し出し用車椅子5台(先着順)があります。
② 園内へのペットの持ち込みは抱えられる小型犬の場合可。
③ 園内の動植物の採取は不可。