石川県金沢市郊外にある波自加彌神社(はじかみじんじゃ)は
日本でただ一つしか無い香辛料の神様をお祀りしている神社です。
この神社の主祭神は、ショウガです。
「ショウガって、あの?」と思うかもしれませんが、
まさに、冷ややっこの最強トッピング1位にランクする薬味とか
しょうが焼き定食に使われる、あのショウガです。
毎年6月15日に行われる「はじかみ大祭」が有名で、
香辛料を扱う企業や飲食店の関係者が全国から参列します。
祭礼後には参列者全員に同社ゆかりの湧き水「黄金清水」を使った
生姜湯が振る舞われます。
1300年の歴史を誇る延喜式内(えんぎしきない)の古社で
加賀の国の守護神として、また金沢郊外の社として
信仰を集めている歴史ある神社です。
この記事では神聖なんだけれどユニークでもある、
パワースポットを取り上げますね。
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ショウガの神様として、祀られているその由来は?
実は、想像以上に、特別な神社なんですって!
創建は718年。
それでは、延喜式内社とは?
50巻ある延喜式の、
9巻・10巻を「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)」と言い、
延喜式内社とは、その「延喜式神名帳」に載っている
全国2861社の神社を指し、
そこに載っている神様の数は、3132座!
「延喜式神名帳」に載っているのは
国が認めた重要な神社だということで、
延喜式内社はとても由緒ある神社なんです。
「ショウガの日」の名前の由来にもなった神社
奈良時代に、加賀国で数ヶ月間雨がなく、
国造(くにのみやつこ=今でいうと知事)が雨乞いをするため、
波自加彌神社に参拝し、祈願すること37日目に、
神社近くから霊水が湧き出たことにより人々は救われました。
人々はその神恩に報いるために干ばつでも自生する生姜を、
献上して感謝の祭りを行いました。
またこの日が6月15日だったことから、毎年6月15日に
「はじかみ大祭」が行なわれるようになりました。
この時の霊水は「黄金清水(こがねしょうず)」と呼ばれ、
現在でも霊水が湧いています。
はじかみ大祭終了後、
参拝者全員に振舞われる生姜湯は
霊水を使用して作られています。
毎年6月15日「はじかみ大祭」開催
“はじかみ”とは香辛料全般のことで、
古くから料理に使われ、その薬効から“薬”としても使用されてきました。
そのため香辛料の神様をお祀りするはじかみ神社は
無病息災、料理上達にご利益があるとされています。
《全国から奉納された香辛料「特殊神饌(とくしゅしんせん)」》
神饌(しんせん)とは、神社や神棚に供える供物
この日のために、
全国各地の生姜の産地から奉納生姜が届く他、
香辛料、スパイス、生姜製品が続々と送られてくるそうです。
永谷園、ハウス食品、桃屋など、大手メーカーの名前もあります。
「神饌(しんせん)」とは神様の食事のことで、
祭礼後、神酒、神饌を下さることがあります。
「お供え物のお下がりをいただく」ということは、
「神様と同じものを食べる」ということだそうです。
多くの人に生姜の魅力を知ってもらうきっかけの日
「生姜の日」は、2009年に永谷園が日本記念日協会に登録・制定。
以降6月15日を「生姜の日」としています。
「はじかみ大祭」の人気アイテム
香辛料の御朱印帳
縦16cm×横11.5cm 1500円
生姜やワサビ、山椒のイラストが
描かれていて可愛らしい。
料理上達守(青・桃)
料理上達・調理安全 700円
福酒守(ふくしゅまもり)
酒難除け 700円
美食守(びしょくまもり)
食運向上 700円
さいごに
つい、笑ってしまいがちですが、
しょうがは世界中で使われていますよね。
料理の他には、チャイ、ジンジャーブレッド、しょうがジャムなど
効能が評価されています。
多くの人にもっとしょうがのことを知っていただけるといいですね。