相模原市にある「中古タイヤ市場」が、
「レトロ自販機の聖地」として注目を集めている。
レトロ自販機とは、
コンビニが普及する前の昭和40～50年代に活躍した、
うどんやそばを中心とした食品を自動で調理する販売機のこと。
タイヤ販売店になぜ自販機なのだろうか？
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なぜ中古タイヤ店がレトロ自販機を？
ここを運営しているのは、「中古タイヤ市場」として
タイヤとホイールを販売する地元の有限会社
「ラットサンライズ（斎藤辰洋社長）」。
タイヤの展示場所と駐車場の間の60ｍ～70ｍに
二列にわたって自販機が並んでいる。
趣味が高じてその結果が現在のすがたに！
約10年前からテレビで見たレトロな自販機に
「どうやって動くのか？」と興味を持ち、
インターネットのオークションで買い集めたのがはじまり。
斎藤辰洋社長は古い機械を修理するのが好きで、
レトロ自販機はその中の1つ。
中の構造を見て「ここはこう動いているのか」と
発見できるのが楽しみで、
買った時は
作動せず、スイッチを交換したり、配線をつなぎ直したり
自分で修理をしたという。
説明書もない古い機械を試行錯誤して動いた時の感動は大きく、
できるだけ長く使い続けられたらいいという。
なぜ、店舗に並べようと思ったのか？
タイヤ交換の待ち時間に、
何かその間に楽しんでもらえる術はないかと思い、
自販機を並べてしまおうと考えて、お腹が減ることもあるだろうから、
食べ物の自販機もほしいなぁと想像を膨らませていきました。
最初は3台だけ置いたのが、
お客様から”懐かしい”や”おもしろい”と陳列が好評だったため、
レトロ自販機の設置は2016年の冬に始まり、
2018年2月には、全42台にまで数を増やしているそうです！
「聖地 神器」と呼ばれるようになった理由？
うどん・そばとハンバーガー、トーストの自販機が
「神器」と呼ばれ、三つとも動いているところは
めずらしいということからとか。
他には、麺類、丼もの、お茶漬けなどホットメニューや
びん入りジュース、数十円の駄菓子類、
プラモデル、おみくじもある。
「相模原の聖地」コロナで注目！週末は1000人超え
平日は一日に300～400人ほど、
週末は「昭和」の雰囲気を求める老若男女でにぎわい、
約1000人超えになり、売り切れも相次ぐ盛況ぶり。
新型コロナで対面接触しない
自販機の利便性があらためて注目されている。
何が本業だったか？
これだけの数の古い機械を扱うということには、
苦労も多く、
自販機のメインテナンス
だいたい週に1台くらいは何かしら故障すると、
部品も古いものが多く、ない場合は自分で手つくりするしかないそう。
修理に2～3日くらい費やすので、
もう何が本業なのか？？わからなくなるそうです。
商品の調達
① ボンカレーは袋のまま自販機で温められるタイプを
沖縄から取り寄せ。
② ハンバーガーの具やパッケージはレトロ感を出すため、特注。
⓷ 麺類は敷地内の調理場で作る許可を取得、
一日800食を作り、補充。
レトロ自販機人気ランキング！
3位 トーストサンド（ハムチーズ コンビーフ）
2位 ハンバーガー
ポップなイラストが
特徴的なこの自販機。
ハンバーガー、テリヤキバーガー、
チーズバーガーの3種がそろう。
ボタンを押してみると…
約40秒後に、かわいらしい箱に包まれたハンバーガーが
取り出し口に出てくる。
各味280円とリーズナブルなのもうれしい！
1位 うどん そば ラーメン
ボタンを押してから、約20秒で出来上がり。
ボリュームがあって食べ応えがあり。
肉うどん 肉そば
チャーシュウめん
【変わりダネ】自販機
神社でもないのに、こんなとこでおみくじ引ける？
冒頭の画像をごらんください。
左奥のテーブルの脚の白いものは引いたおみくじ。
さらに、⾃販機エリアの⼀番奥のフェンスに
引いたクジが結ばれていました。
これって、ご利益はどうなの？
やっていることは全く同じなのに、場所が違うだけで、
こんなにも信頼度が変わるものなんだね〜。
こどもに一番人気！かき氷自販機
イチゴ レモン メロンの3種類。
機械の中で氷が削られて
ちゃんとかき氷として出てきます
（感動）。
自販機自体は星崎製。
施設一覧
飲食スペースあり。
麺類の薬味もお客さんが置いていったものがあり。
小銭を用意した方がよいが、タイヤ部で両替可。
トイレもあり。
アクセス
『中古タイヤ市場 相模原店』
神奈川県相模原市南区下溝2661-１ TEL 042-714-5333
営業時間 10:30～19:00 年中無休（自動販売機トラブル対応時間）
相模原駅よりバスで約25分
相模原市南口【相25】乗り場
相模大野駅北口行き 相模原浄水場で下車徒歩4分
