お役立ち

富士山を描き続けて68年 丸山清人個展!「湯船で世界遺産が出迎える」! 日本に3人しかいない銭湯絵師

 

減少が続く銭湯に、

今や若者たち、外国からの旅行客に人気が高まり、

いまだに根強いファンもいる。

湯船に身を沈める幸福感に、一役も二役も担ってきた銭湯絵。

背景画の富士山に郷愁を感じる人も多いのではないだろうか。

現存する銭湯絵師3人(中島盛夫、田中みずき)の一人で、

最高齢の丸山清人さん(86=国立市)の個展が、

11月11日(木)から国立駅南口近くの「ギャラリービブリオ」で

開かれる。

入場無料です。丸山清人 に対する画像結果.サイズ: 277 x 170。ソース: www.1010.or.jp

 

下記クリックで好きな項目に移動します☆

時間との勝負の職人技!

 

 1964年(昭和39年)の東京オリンピック前後から、

都内に銭湯が急増、「ピーク時には2700軒近くもあった」と語る

丸山さんは当時、中島さんと二人一組で、

日曜以外は背景画を描くことに追われた。

最盛期である1970年代には

1日で2ヶ所の銭湯で背景画を描き上げたことがあるという。

銭湯には当時定休日がなかったから、

早朝から取り掛かり、その日の開店に間に合わさなければならない。

銭湯によってサイズも形もまちまちだが、

通常は一面の横3間半(6・3㍍)、縦2~3間。

男湯と女湯の壁が連なっている場合もある。

絵柄や構図はその場に立つと浮かんでくるそうで、

時間との勝負も職人技。

とにかく、午後1時には終えなければならない。

引き上げる時には、開店待ちの銭湯の前に列ができている。

長いキャリア…失敗 苦労話

 

タイル張りの浴槽の上に足場を組む。

絵の具を混ぜ合わせる。

丸山清人さんは迷いのない筆運びで壁に色を重ねていきます。

下書きできない一発勝負。

昔はどこの銭湯にもあったベビーベッドとか、

湯船の木の蓋を足場代わりにして、はしごは銭湯から借りて。

一度足場から湯船に落ちて足を火傷したことがあったとか。

足場の上でバランスを崩して熱いお湯の中にドボン。

ペンキを湯船に落として怒られたりしたこともあったそう。

プロフィール

 

1935年(昭和10年)東京都杉並区生まれ。

叔父の故・丸山喜久男に18歳の時に弟子入りし、

叔父のもとで背景画を学ぶ。

兄弟弟子の中島盛夫氏とは、共に現役で活動中。

25歳で独立。

最近では、銭湯以外にも進出!

大学の講演会、小学校の銭湯プロジェクトへの参加など、

多岐にわたって活動中。

今までに描いた作品数は10,000枚を超える。

そんな活動のひとつが、

ここがアート!「雪印コーヒーの湯]が3日間限定で登場!

 

《大田区明神湯で、2018年2月16日から2月18日》

世界初めて?入れる「雪印コーヒー」の湯が誕生|写真1

丸山清人さんが手掛けた

「雪印コーヒー」の銭湯壁画も必見!!

 

この企画は、

雪印コーヒー発売から2017年で55年記念を迎えたことを

記念して行われたキャンペーンの一環。

 

そんな壁画はもちろん、

暖簾、桶も雪印コーヒーモードに変わり、

期間中には”本物”の雪印コーヒーを数量限定で無料プレゼント。

お湯につかった後は、雪印コーヒーで喉を潤せるそんな企画。

お湯は「雪印コーヒー」をイメージした

オリジナル入浴剤を使用したもの。

中島盛夫 描いた富士山10000点!

画像1: 10金富士山

プロフィール

 

1945年福島県相馬郡飯舘村出身。画像

東京オリンピックの前年、1963年に

上京して故・丸山喜久男氏に師事。

ローラー使いを初考案し、

背景画制作の時間短縮に貢献。

銭湯の減少にともない背景画師が減る中、

日本を代表する背景画師の一人として

幅広いフィールドで活躍されています。

練馬区北町在住。

中島盛夫さんの「ペンキ絵感」

 

浴場をいかに広く、明るく見せるかが大事。

広いところはより広く、狭いところは川などで奥行きを出すことで

露天風呂に入ったみたいにのびのびした気分になるという。

男湯と女湯では同じ絵を描かないのもルール?

 

富士山が2つあったらおかしいし、

だから男湯で富士山を描いたら、

女湯では水辺などのおだやかな風景にするなどのメリハリが必要。

それでいて、全体では1枚の絵になるような構図の工夫が必要。

銭湯の富士山を描きたい女子YOUが中島盛夫さんに弟子入り!

昭和31年創業の老舗銭湯で、

浦和の「鹿島湯」です。

 

 

銭湯の富士山を描きたい女子YOUが描いた赤富士

 

銭湯絵は、湯気で劣化するため3~4年で描き替えます。

2021年8月に描き替えられたこの赤富士は、

テレビ東京の「Youは何しに日本へ?」の企画で、

銭湯好きのベルギー人女性の手による斬新な色使いです。

男湯は松の木、女湯には満開の桜が描かれました。 

所要時間は16時間。

 

田中みずきさん「銭湯絵師」の中で、最年少かつ唯一の女性

 

“銭湯と高級車”という、異色コラボ実現!

《2015年のAudi Japanの広告プロジェクトとして、『第二日の出湯』》

プロフィール

 

1983年大阪生まれの東京育ち。

明治学院大学で美術史を専攻。

在学中の2004年に銭湯ペンキ絵師の中島盛夫さんに

弟子入りして修行を始め、2013年に独立。

2013年に独立してから2018年までに延べ100軒余りの銭湯で描いてきた

田中みずきさんの「ペンキ絵感」

 

上記の画像は期間限定で描かれたもの。

ペンキ絵と広告は、昔からある取り合わせ。

かつてはペンキ絵の端に地元のお店の広告がずらりと並んで、

絵師が広告会社に所属していた時代もあったそうです。

期間中は、“Audi桶”も用意する徹底ぶり。

日本の伝統文化と高級車という、遊び心を感じさせる試みとなりました。

 

『第二日の出湯』

絵の左側には蒲田駅前の商店街、駅前ビルの観覧車や池上本門寺、

右側には羽田空港と多摩川、その向こうに富士山を望むという構図。

 

蒲田で大規模なロケが行われたので、

これを機会に地域をアピールしたいと、大田区から依頼されたもの。

「銭湯絵師 丸山清人個展2021」

 

11/11(木)〜11/23(火)。

f:id:banka-an:20180814175256j:image水曜(11/7)はお休み。

開廊時間は11時〜19時。

国立駅から徒歩3分

のギャラリービブリオにて。

ABOUT ME
yumiko
パソコン初心者のシルバーエイジです。自分で言うのもおかしいですが、それほど世の中の常識にとらわれることなく前向きなほうです。言い換えればマイペースです。猫2匹と暮らし、近所の犬とも無条件の信頼でつながっています。