水槽の中に美しい景観や魚の生息環境を表現したネイチャーアクアリウム
を確立した水景クリエイターの故・天野尚さんと、
その弟子5人による作品展。
同展のために制作されたネイチャーアクアリウム水槽や
熱帯雲霧林が屋内であるはずの会場内にそびえ立つ
「ネイチャータワー360°」など、
こんな世界があるのか?!と圧倒される有意義な展覧会。
見学してはじめて知る「生態系の概念」、「熱帯雲霧林」など
探求する機会も与えられる。
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ネイチャーアクアリウムとは?
魚たちは水草がつくった酸素(O2)で呼吸をし、
水草は魚たちが出した二酸化炭素(CO2)で光合成をして、
魚と水草は、水槽の中でお互いに良い関係で
生活をしているのです。
水槽の中で水草、魚、微生物が簡単に始められ、
それぞれのバランスを保ち、無理なく持続可能なくらしを再現したもの。
そんな自然の生態環境の再現、――それがネイチャーアクアリウムです。
水槽内では、水草と魚の間での酸素と二酸化炭素のサイクルの他に、
微生物が魚の排せつ物を分解し、
それが水草の栄養素になるサイクルが繰り返されています。
水槽には不思議な魅力がある。
癒やしを与えてくれる。
水槽の中に水草や岩、そして魚を入れ自分だけの世界を作る。
その水槽をアートにまで高めるのが水景クリエイターたち。
水景クリエイターによるネイチャーアクアリウムの制作
水景の制作は、それぞれのクリエイターが楽しんで
自分の創りたい作品を創る。
企画やイベント時は、
内容に応じてコンセプトを話し合い、
水景の方向性を決めてから制作に当たる場合も。
クリエイター同士、
新しい水草の種類や新しい表現方法などを共有し、
常に業界の流行をリードしていくことを意識している。
飼育する生き物のことを考えることと、
自然から学ぶということを大切にしている。
「ネイチャータワー360°」
この作品展のメインとなるのが、巨大な「ネイチャータワー360°」だ。
高さ約3.5m、直径約4.5mのこの作品、
まるで熱帯雲霧林(うんむりん)のように見るものを圧倒する。
360度の角度から楽しめるように設計されており、
下部の水槽の中には熱帯魚やエビが泳いでいる。
雲霧林 (うんむりん)とは、
熱帯 ・ 亜熱帯 の 山地 で霧 が多く
一日の大半が霧に包まれている 湿度 の高い場所に
発達する 常緑樹林 。
コケ、シダ、ランなどが幹を覆いつくすように着生し、
鬱蒼した独特の雰囲気を出しています。
水景クリエイターが作品を評価する基準とは?
このネイチャータワーを過ぎると、
愛弟子5人の水景クリエイターたちが制作した
ネイチャーアクアリウム水槽が展示されている。
評価する場合、まずは、その魚や水草に合った水流や水質、
光の当たり方など環境が適正かどうか?
についても注意を払うという。
次に構図、
良いレイアウトは構図に流れがあり、
遠くから見ても引きつける力がある。
特に流木、石の配置のバランス、迫力の有無、空間の使い方、
制作者の意図が伝わっているか、
さらに細かい部分に不自然なところがないかを見て評価している。
素人にはわからないことばかりです。
ネイチャーアクアリウムに求めること 地球環境の大切さ
ネイチャーアクアリウムは、単に水草を植えただけの
水槽ではなく、
私たちが住む地球の仕組みや緑の必要性を知ることができる、
とても奥の深いものです。
水草の性質を知り、
どう成長していくかを考え、
その水草に合った環境に植栽してあげることが重要です。
魚も同様です。
水槽の魚たちが”水中にいるのか?”、”水槽にいるのか?”わからない
ことがきっと大切なことですよね。
期 間:2021年9月17日(金)~11月14日(日)【59日間無休】
時間:平日12:00~19:00 土日祝11:00~19:00
場 所:Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)
JR水道橋駅東口を出て左へ進み、信号を渡ります。
左へ進み、セブンイレブンを通り過ぎると
右手に東京ドームシティの入り口があります。
しばらく進むと右手に会場「ギャラリーアーモ」がありますよ!
料 金:一般(大学生以上)1,500円
中・高校生1,200円
小学生900円