漁師町の営みが今も残る南房総市千倉町の小高い山裾に
あります。
日本で唯一、料理の神様である
磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)を主祭神とし、
天照大神・稲荷大神も祀(まつ)られています。
毎年5月、10月、11月に行われる伝統神事
「庖丁式(ほうちょうしき)」は、日本料理の伝統を
今に伝える厳粛な儀式で庖丁とまな箸を使い、食材には一切
手をふれず鯉や真鯛、真魚鰹(まながつお)などを調理します。
おくゆかしい所作と庖丁さばきは、熟練の技!
食材を大事に真剣に向き合う日本料理の精神を垣間見ることが
できます。
高家神社境内には、梅50本(見頃・2月下旬~3月中旬)が
咲きほころび、今年はこの25日(2月25日)、千倉ー京都の往復
1400キロを歩き通した「千倉観音」が「包丁式」を見守ります。
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高家神社(たかべ じんじゃ)
〒295-0012
千葉県南房総市千倉町南朝夷(みなみあさい)164
《拝殿》

《訪問者の口コミは?》
◆ 萱葺の屋根が印象的、社殿を背にして海を眺め吹く風が
心地好い。
◆ 境内には梅木が沢山植えられています。石段を上り高台に
ある拝殿は茅葺木造の伝統的な神社様式の建物、見事です。
◆ 茅葺きの本殿も歴史を感じられる神社でした。
特別に作られたお醤油と御朱印と合わせて頂いてきました。
◆ 綺麗な境内と社です。茅葺きの拝殿にビックリです。
◆ 千倉駅から徒歩で25分くらい。本殿は茅葺きで、白い砂利も歩きやすいし、空気も澄んで、風も通る。
拝殿は質素ながら、歴史を感じる、雰囲気のある造り。
漁師町の風情が残る海と花の町・千倉にたたずむ
高家神社(たかべじんじゃ)は、料理関係者や味噌や
醤油などの醸造業者からの信仰を集めてきました。
《アクセス》
内房線千倉駅下車 約2km
千倉駅からはJRバス(160円)
バス停「高家神社入口」下車
又はタクシーを利用
富津館山道路 富浦I.Cより16km 約25分
駐車場境内前 15台
高家(たかべ)神社は梅の名所
拝殿横にある庖丁塚の周囲に梅の花がほころぶ。
2月の下旬頃に毎年「梅見会」も行われています。
梅見会
午後3時~
甘酒 お汁粉などの出店販売
能登半島地震の募金箱が設置される。
包丁式は食材への感謝と料理人への尊敬の念
《絵馬にも庖丁式の様子が描かれています》。
食材の命をいただくことに感謝して
五穀豊穣(ほうじよう)、豊漁を祈願する神事で
午後4時頃から雅楽の演奏に合わせ進行する儀式です。
「梅見の鯉(こい)」と

と2題続けて庖丁式が
あります。
今年は創建1250年
龍光山高徳院の本尊「千倉観音」
が包丁式を見守ります。
この高家神社とヒゲタ醤油の縁は深く、1911年(明治44年)に
千葉県銚子市にあるヒゲタ醤油の工場内に分祀社を
設けています。
感謝を込めて奉納される「高倍(たかべ)」

毎月5日に幹部社員が揃って参拝
し、良質な製品の出来上りと工場
の安全を祈願し、
年に一度11月23日に高家神社に
奉納する醤油
「高倍(たかべ)」が醸造される
そうです。
こいくち醤油で、価格は450ml入りで2200円(税込)です 。
「春よ恋」は小麦の味がしっかり、吸水がよく手ごねでも扱いやすい。「瀬讃(せさん)の塩」は昔ながらの製法でつくられる良質なもの。

《透明感のあるあざやかな色、深みのある味、芳醇な香りの高倍》
千葉県には3大醬油メーカー(キッコーマン・ヤマサ・ヒゲタ)の
本社や工場が県内にあり、醬油の一大生産地です。
このことから、高家神社には醤油や味噌、酒などの醸造業の方が
多く参拝に来ていました。
《さいごに》
大切な人に「おいしい」と言ってもらいたい。
毎日の食卓が豊かなものになりますように…。
料理を上達させたい人も、食べるのが好きな方も、
房総半島に出かけた折は立ち寄ってみませんか?