漁師町の営みが今も残る南房総市千倉町の小高い山裾に
あります。
日本で唯一、料理の神様である
磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)を主祭神とし、
天照大神・稲荷大神も祀(まつ)られています。
毎年5月、10月、11月に行われる伝統神事
「庖丁式(ほうちょうしき)」は、日本料理の伝統を
今に伝える厳粛な儀式で庖丁とまな箸を使い、食材には一切
手をふれず鯉や真鯛、真魚鰹(まながつお)などを調理します。
おくゆかしい所作と庖丁さばきは、熟練の技!
食材を大事に真剣に向き合う日本料理の精神を垣間見ることが
できます。
高家神社境内には、梅50本(見頃・2月下旬~3月中旬)が
咲きほころび、今年はこの25日(2月25日)、千倉ー京都の往復
1400キロを歩き通した「千倉観音」が「包丁式」を見守ります。
この高家神社とヒゲタ醤油の縁は深く、1911年(明治44年)に
千葉県銚子市にあるヒゲタ醤油の工場内に分祀社を
設けています。
感謝を込めて奉納される「高倍(たかべ)」
そうです。
こいくち醤油で、価格は450ml入りで2200円(税込)です 。
醸造博士
「高倍(たかべ)」は、富山県産の大豆「エンレイ」、北海道産の小麦「春よ恋」、香川県産「瀬讃の塩」を使用してつくられる醤油なんだ。
「エンレイ」つややかな大豆でタンパク質・脂質・糖質・ミネラルの
成分バランスが良く、大粒・白目で、光沢があり、ふっくらとしている。
「春よ恋」は小麦の味がしっかり、吸水がよく手ごねでも扱いやすい。「瀬讃(せさん)の塩」は昔ながらの製法でつくられる良質なもの。
《透明感のあるあざやかな色、深みのある味、芳醇な香りの高倍》
千葉県には3大醬油メーカー(キッコーマン・ヤマサ・ヒゲタ)の
本社や工場が県内にあり、醬油の一大生産地です。
このことから、高家神社には醤油や味噌、酒などの醸造業の方が
多く参拝に来ていました。
《さいごに》
大切な人に「おいしい」と言ってもらいたい。
毎日の食卓が豊かなものになりますように…。
料理を上達させたい人も、食べるのが好きな方も、
房総半島に出かけた折は立ち寄ってみませんか?