約240年前に造られた須坂の豪商「田中家」の庭園は江戸時代には
須坂藩のお殿様や俳句で有名な小林一茶も訪れたという名園。
11月になるとドウダンツツジやもみじが美しい色合いをみせて
くれます。
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須坂市ってどんなところ?
現在の須坂市は長野県の北東部に位置する人口5万人のまちで、
長野市から長野電鉄で30分程のところにあります。
豊かな自然と便利さの調和がとれた農業の町
自然の風景が身近に感じることができ、中心市街地から山側の
地域までがコンパクトにまとまった「便利な田舎町」です。
降水量が少なく昼夜の寒暖の差が大きい気候のため
果樹の栽培に適しています。
ぶどう、りんご、もも、プルーン、ネクタリン、なし、さくらんぼなど、
多品種の果樹が栽培される『フルーツ王国』です。
市内のスーパーには地場産コーナーが店舗入り口に広く設置され、
しかも新鮮で安く手に入る野菜は市民の強い味方です。
古い商家のたたずまいが印象的なまち(蔵造り、町家)、須坂市
須坂市は、農業のまちだけではありません。
歴史と文化と景観に彩られたまちでもあります。
かつては製糸産業で栄え、今もその時代の土蔵造りの建物や町家が
多く残り趣ある町並みを形成しています。
日本各地に「蔵の町」はありますが、ここには整備された
建物や町並みだけではなく、一般の家や商店にも蔵造りの建物が
多く残されています。
趣ある蔵の町並み【須坂】へ足を延ばしてみよう♪
蔵造りの町並みは駅から5分程度歩いた町の中心部と周辺に
広がっています。
車の場合は、「蔵の町観光交流センター」に駐車場があり、
そこを利用して歩いて散策することをお勧めします。
「蔵の町観光交流センター」には散策に便利な観光パンフレットが
揃えてあり、市販のガイドブックには載っていないより細かな
地元ならではの情報もいっぱいあり、見ても楽しい絵柄の
観光マップもありました。
こちらに立ち寄って情報を仕入れてから散策するのがお勧めです。
蔵の町観光交流センター
(観光案内、喫茶、レンタサイクル、手荷物預かり、おみやげ販売)
須坂駅2F正面口から徒歩8分
開館時間:午前9時~午後5時 入場無料
定休日:12月29日~1月3日
《横丁通り 店舗や美術館、公的施設として活用されている建物も多い》
製糸業の発展を伝える中小製糸家は、
駅前本通りから一本それた「横町通り」
周辺に多く集まっています。
近くには市営駐車場(有料)や
無料のレンタサイクル(有料)も
あります。
《立派なお店が建ち並んでいます》

《豪商の館信州須坂田中本家博物館》
江戸中期(1733)に初代新八が穀物、菜種油、煙草、綿、酒造
などを営み始め、代々須坂藩の御用達を勤める大地主に成長、
須坂藩をも上回る北信州屈指の豪商になりました。
屋敷構えは100m四方を20の土蔵が取り囲む豪壮なもので、
内部には1780年代作庭の池泉廻遊式庭園などが有ります。
須坂藩堀家一万石の陣屋町
須坂藩の堀家は堀直重が藩祖。
関ケ原の戦いの功績により、下総国香取郡(現 千葉県)に2000石の
所領支配権を与えられ、さらに同年 信濃高井郡6000石を加増され、
大阪の陣での働きにより4000石を加増されて須坂に陣屋を構えて
須坂藩Ⅰ万2000石が成立。
(小藩のため、城がないため、陣屋と呼ばれる藩庁をつくった)。
二代藩主 堀直升の時 三人の弟に2000石を分け与える
(500石、500石 1000石)。
その後、一万石で14代続いて明治を迎えます。
豪商の館信州須坂田中本家博物館
現在は田中宏和第十二代当主です。
博物館というと、
「一度行けばいい」なんて思ったりもしますが、この「田中本家」は、
年間数回の企画展にあわせて、すべての展示物を入れ替えている
そうなので、何度訪れても、別の発見ができそうです。
立派な庭園、季節ごとに咲く花や樹々、
歴史豊かな着物や刀剣、陶磁器、漆器、書画、玩具など、
ここに訪れたら、一度に日本文化を目にすることができる
博物館というその言葉に納得します。
年間企画展例①【はじめてのお茶】田中本家に伝わる道具でお茶を紹介する
開催期間 2020 9月12日~2020 12月13日
最近はペットボトルでも便利にお茶が楽しめるようになりました。
この企画展では、お茶の歴史から、煎茶と抹茶の違い、茶道具の
楽しみなどを田中本家の茶道具の名品を通して「お茶」という
文化について知ることができます。
年間企画展例⓶ 豪商 田中本家のひな祭り
豪商田中本家の土蔵の中には、「ひな土蔵」とよばれる蔵があります。
この土蔵には、江戸、明治、大正、昭和、それぞれの時代のひな祭りで
飾られた雛人形や雛道具が大切に仕舞われています。
この企画展では、これらの田中本家のひな人形が特別公開されます。

土蔵には江戸中期から昭和までの田中家代々の生活に使用された
品々がよい状態で残されています。
5つの土蔵を改装した展示会では常設展の他、年数回の企画展を
行っています。
新型コロナウイルスの影響により、しばらくの間、短縮営業
4月~11月 AM11:00~PM3:00
12月~2月 AM10:00~PM3:30
3月 AM10:00~PM4:00
(入館は閉館30分前まで)
休館日: 毎週火曜日(祝日の場合は翌日が休館)
- 田中本家博物館は、GOTOトラベルの地域共通クーポン取扱店です。
- (入館料、売店で利用可)
- 入館料 大人900円 中高生 350円 小学生 250円
上信越自動車道須坂長野東I.C→車で約15分
JR長野駅→長野電鉄須坂駅下車→タクシーで約5分
駐車場 普通車50台
須坂市は真田氏の松代、栗と北斎で有名な小布施、そして善光寺の
門前町でもあり、県庁所在地でもある長野市に囲まれて
いるのですが、意外に知らない人が多いところです。
全国に「蔵の町」は多いのですが観光化して整備されたものではなく、
豪商のみならず、ここに住み慣れてかつ維持、保存をされてきています。
そうした町並み、歴史を紹介しました。