上松町(あげまつまち)周辺は、花崗岩地帯。
その地形を木曽川の流れが削り、姿を現したのが寝覚の床です。
花崗岩特有の割れ方が、大きな箱を並べたような不思議な造形を
もたらしました。
白い岩肌とエメラルドグリーンの流れに魅了されます。
川面に映える秋の色彩はとても見事です。
下記クリックで好きな項目に移動します☆
【寝覚めの床】は木曽路にある奇岩の渓谷美が素晴らしい!
実際に見ると想像以上にスケールの大きな景色が広がります。
アクセスはしやすいとは言えませんが、時間をかけたとしても
訪れた人の多くが満足したと答えるスポットです。
木曽川の水流により花崗岩が浸食されそれによりできた地形であり、
名前も亀岩・床岩・屏風岩・獅子岩・釜岩と付いています。
花崗岩は墓石になる御影石と呼ばれているものです。
間違えやすいですが花崗岩と御影石は別物ではなく、全く同じものです。
単に花崗岩は岩石としての名前で、御影石は石材としての名称なのです。
ただ御影石という名前が有名なため、花崗岩全般を御影石と呼ぶように
なりました。
車窓から眺める①「寝覚めの床」”特急しなの”乗車の方必見!
中央西線(名古屋⇔塩尻)の 倉本-上松 間。
辺りが開けて木曽川が急に曲がっている地点で見つけることができます。
特急しなの号の車掌さんが車窓案内放送をしてくれます。

この写真の中央あたりに「浦島堂」があるのですが、

倉本⇔上松 車窓 ⓶ 一瞬の迫力【小野の滝】!
「木曽路はすべて山の中」といった景観が続いている中で「小野の滝」も
そんな線路のすぐ脇にある景勝です。

なんとそれどころか葛飾北斎により描かれた浮世絵『諸国滝廻り』
全八図の中のひとつである『木曾海道小野ノ瀑布』であり、
浮世絵画の歌川広重により描かれたという名瀑なんですって。
北斎【小野の滝】
広重【小野の滝】


車窓から滝をこれほど間近に見られる場所は
日本にはそう無いと思われるので、この地点を通る時にはぜひとも
山側(中央アルプス側)を注視しましょう。
それほどの景勝だからといっても減速して見せてくれたりはしないし、
一瞬にして通り過ぎるため、意識していても見逃すことがあります。
小野の滝は、高さ30メートル、幅10メートルあります。
この滝は、御嶽信仰行者の水行の場であったそうです。
鉄道の鉄橋が明治42年から真上に架けられました。
【寝覚めの床】散策、アクセス
1.ねざめ亭や臨川寺、蕎麦処寿伊舎からの眺望がおススメです。
勾配があり、健脚向け
2.滞在時間がある場合(1時間以上)
3本の遊歩道で、寝覚の床の近くまで降りることができます。
国道19号線沿いに有料駐車場(500円、時間指定なし)が、
少し南側の登坂車線下には、無料の町営駐車場があります。
中央道伊那インター・中津川インターから、それぞれ60分
臨川寺(りんせんじ)【寝覚めの床】と浦島太郎伝説
寝覚の床を散策するには拝観料はかかるが臨川寺からの最短コースです。
臨川寺建立の由来が書かれた『寝覚浦嶋寺略縁起』の浦島伝説は、
竜宮城から玉手箱と弁財天像と万宝神書を
持ち帰った浦島太郎が、各地を巡ったのち、
美しい景色のこの木曽川の里にたどり着き、
暮らしていました。
ある時、持ち帰った玉手箱を開けてしまい、
300年の老人となり、
この地から姿を消したと伝えられています。
案内板には・・・
此処は浦島太郎の伝説があり、故郷に帰った太郎が、誰一人知る者がなく淋しさに耐えかねて旅に出た。たまたまこの美しい里に足を止めて、その景色が気に入り此処に住みついた。しかし竜宮の生活が忘れかね、乙姫さまに貰ってきた玉手箱を開けると、立ち上る白煙と共に白髪の翁となった。ああ今までのことは夢であったか”と目が覚める想いであった。ということから、この里を“寝覚め”と言い、床を敷いたような岩を見て、人は“寝覚ノ床”と呼ぶ様になった。
とありますが他にも浦島太郎伝説ってありますよ?
《臨川寺》

境内の展望台から望む寝覚の床。
ベンチもあってゆっくりくつろげます。
歩くのが不自由な年配の方や体力に自信がない方はここらの
眺めをどうぞ♪

寝覚山臨川寺 臨済宗妙心寺派
拝観料:200円
時間 : 8:00~18:00(冬季17:00) 無休
アクセス
(1)塩尻ICから車で70分
(2)中津川ICから車で60分
(3)JR中央本線上松駅からバスで5分
駐車場: 普通車80台 大型車10台