横瀬町「寺坂棚田」武甲山を背に、ゆるやかな広がりを見せる里山の風景!

 

棚田の見頃は田植えの時期や8月~9月の収穫時期と言われますが、

季節を問わず美しい田園風景を見ることができます。

大小350枚の田んぼで構成される総面積約5万2000平米の棚田。

埼玉県内では最大規模で、

歴史は、縄文時代までさかのぼると言われています。

水を豊富にたくわえ、独特の景観をつくった棚田が、

この地域で多くの役割を果たしてきました。

毎年7月に一夜限りで行われる

「寺坂棚田ホタルかがり火まつり」が有名。

棚田のほとんどは、バスや車でのアクセスですが

秩父鉄道の横瀬駅から徒歩で行ける、寺坂棚田は穴場です。

札所巡りも兼ねて訪れてみませんか。

下記クリックで好きな項目に移動します☆

「寺坂棚田ってどんなところ?」

 

棚田とは、

山の斜面などにつくられた田んぼのこと。

段々畑」とちがうのは、田んぼは水をためないといけないから、

階段のように一段一段が水平になっているのが特徴

「寺坂棚田」は

高篠山(たかしのやま)から流れ出る曽沢川(そざわがわ)の水を引き、

横瀬川の流域には泥質の土がたまり、水田に向いた土壌となりました。

「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」に埼玉県で唯一選出

B03_寺坂棚田

農林水産省が選定。

代表する作物は

米ぬかにアントシアニンを含む

「古代米」で、地域の特産物です。

棚田に認定されると農水省から助成金が給付されます

かがり火が美しい初夏のお祭り!

 

毎年7月に一夜限りの「寺坂棚田ホタルかがり火まつり」が

有名。

600個を超えるかがり火の灯りが日中と

は違う表情を見せてくれます。

飲食ブースも出店。

使用済みの天ぷら油から作った燃料を使ってかがり火や竹あかりなどで

あぜ道をともし、棚田の風景を観光資源としても活用しています

2023年度の開催は

横瀬町観光協会ホームページ「ぶら~りよこぜ」で確認を。

《注意すること》

梅雨時でもあり、会場内は雨でぬかるんだり、滑りやすい状態です。

長靴や歩きやすい靴、虫よけに袖のあるもの、足元を照らすライトなどの

準備をおすすめします。

横瀬町の「寺坂棚田」アクセス

《住所》埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬1868

西武鉄道「横瀬駅」より徒歩約20分

関越自動車道「花園IC」より約60分《駐車場》(無料)

 

駐車場の奥にある建物にトイレや自販機もあります。

国道299号の横瀬町役場を目指します。

横瀬町役場前の東側に「町民会館前」という交差点があり、

すぐ東に歩道橋があります。

その歩道橋のところにある細い道を北側に進んで行くと、

左側に「ウオーターパークシラヤマ」という公園があります。

道なりに進んで行くと右側に寺坂棚田南側の駐車場とトイレがあります。

ちょっと冒頭の画像をご覧ください!

寺坂棚田から武甲山をながめるとその麓右側に大きな工場があります。

秩父の風景のシンボルの一つになっている建物で、

三菱マテリアル横瀬工場のココがすごい!!

"北麓のセメント工場"

① ゴミがでない。

それは、一度ゴミとして排出されたものを再度、

セメントの燃料として使うからだそうです。

工場なのだからゴミが出て当たり前だと思っていましたが…。

⓶ 全く臭わない!

それは廃棄物をまとめている場所で、室内温度を下げ、

外気に漏れにくい空気の流れを作っているからだそうです。

周囲に住んでいる町民のため配慮された工夫に心温まりました…。

武甲山産の石灰は純度が高く良質で、製造されたセメントは、

これまで震災時や都市開発にも利用され、ビルや新幹線、高速道路の建設に

貢献し、地元には雇用を生み、地場産業として経済を支えました。

武甲山のココがすごい!!

 

迫力がすごい!! 

"階段状に掘削される斜面"
《階段状にしっかり段差がある掘削された斜面》

1970年代に、山頂から階段状に切り崩す工法での掘削が始まります。

是非、多くの方に現地で実際に見ていただきたいぐらい迫力満点でした。

旧山頂は1980年に爆破で失われ、現在の標高は1304mです。

山の北側斜面が石灰岩質であるため、明治期よりセメントの原料として

採掘が始まり、1940年に秩父石灰工業が操業を開始して以降、

大規模な採掘が進められ、とくに北斜面で山での崩壊が著しい。

横瀬町のココがすごい!!

 

秩父といえばどうしても秩父・長瀞・札所巡りが話題になりますが、

① 資源の活用力がすごい!

例えば、「寺坂棚田」、十数年前には、放棄地となっていたのが

地元民の努力により復活し、

《あしがくぼの氷柱》

四季の景観は多くの人を

楽しませてくれています。

また、毎冬10万人以上が訪れる

「あしがくぼの氷柱」はまだ6年目!

これも住民の手によって作られたもの。

川から汲み上げた水を、約1500平方メートル

の山林の斜面に散水して氷柱を作る。

氷柱は、高さ約30メートル、幅200メートル

に渡って広がる。

実際に氷柱に触れることができるのが特徴

 

lala
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現地まで行くのに大変なところなの?

 

あしがくぼ博士
あしがくぼ博士
木材チップが敷きしめてあったり、ぬかるみもなく普通の靴でも多分大丈夫。

 

あしがくぼ博士
あしがくぼ博士
すぐそばを西武鉄道が走って、車窓から氷柱を見ることができる。期間中は、氷柱が見える場所で、電車の速度を落として運転したり、特急「Laview」の一部が芦ヶ久保駅で臨時停車するんだ。

 

② 行動力・スピード感がすごい!

町の規模(人口約8,200人で小回りがきく)を逆に活かした

取り組みは、今後も要注目!

町民の方はイベントなどの参加にとても積極的。

町内運動会には競技参加者だけで、2,000人以上を超える人が

集まります。

③ 住民の積極的な意識・町民コミュニティーがすごい!

全ては人の力あってこそ!

国や自治体だけでは解決できない問題も多くなり、

町や社会をよくしたいと思う内外の方々と一緒に楽しみながら、

まちづくりに関心がある若い方も増えてきて、そんな方々のやりたいこと

を応援することで、結果的に横瀬町がよくなることを目指しています。

④ 鉱山や工場景観を観光資源に活用。

閉山した国内の多数あった炭鉱や鉱山は…?

しかし、横瀬町では、鉱山や工場景観を新たな観光資源として

活用する方策がとられはじめています。

農家の工夫がつまった急斜面の田んぼ

 

最初は、水を取りやすい平坦なところでを田んぼをつくっていたのが

人口がふえるにつれ土地をさがして

山の上へと開墾をしていくようになったのですね。

お米は大事な財源だったから、食べものと財源を生み出す田んぼは、

つくれるものならどんどんつくりたかったし、

年貢米をおさめるのも大変だったので、

少しでも家族や地元の人が食べられるお米をふやそうと、

役人に隠れてつくる隠し田が

山のずっとにつくられた棚田もあったとか。

棚田のチカラ

 

① 大雨がふったときに川のらんをいだり、地すべりや土壌の流出を

いだりする役目を担っている。

 

⓶ 多くの生き物の命を守りんでいる。

地域によって、たとえば、

ゲンゴロウ、カマキリ、トンボ、ホタルの幼虫など水の中で生きるものが

いろいろ、カエルやイモリ、サンショウウオなどのカメなどもいる。

用水路にはオタマジャクシも泳いでいる。

ノウサギ、キツネ、タカなど棚田のまわりの動植物をエサにする動物も…、

さいごに

 

田植えが始まれば、水面に武甲山を写し出し、

秋になれば風にそよぐ稲穂たち、それに彼岸花が一面に、

四季それぞれの趣きを感じることができます。

「日本の里山の原風景」と言われフアンも多い「寺坂棚田」にぜひ、

お越しください。

 

ABOUT ME
yumiko
パソコン初心者のシルバーエイジです。自分で言うのもおかしいですが、それほど世の中の常識にとらわれることなく前向きなほうです。言い換えればマイペースです。猫2匹と暮らし、近所の犬とも無条件の信頼でつながっています。