新型コロナウイルスの感染拡大による消毒液不足解消に、
「アルコールを扱う会社としてできることを」と考え、多くの醸造元が
名乗りを上げています。
これらの製品はお酒に分類され、
「消毒や除菌を目的に製造された物ではありません」という
注意書きが必ずあるとの事ですが、同時に、消毒に使う高濃度エタノール
(65~80%)としての条件も満たしているそうです。
ここでは今や日常の生活に不可欠となった高濃度アルコールの殺菌効果、
細菌とウイルスの違い、ワクチンなどについて紹介しますね。
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消毒用「エタノール」にはなぜ殺菌効果があるのか?
下記のようなことで「細胞を壊す」ことが、
エタノールで殺菌ができる最大の理由です!
細菌やウイルスの細胞膜を溶かす「エタノール」!
エタノールの分子が細胞膜に穴開けて、細胞を破壊、死滅させてしまう。
細菌やウイルスの細胞のタンパク質の構造を壊す「エタノール」
エタノールにはタンパク質を変性させる作用があり、
細胞のタンパク質の一部は機能を失ってしまいます。。
揮発性により細胞が乾燥することも、効果があり
細菌、ウイルスの細胞を壊す前に乾燥させてしまう。
そこで、細胞と長く接触して十分な殺菌効果があるのが
70%エタノールなのです。
ワクチンってどんなものなの?!
抗生物質は効力はなく、
新型コロナウィルスのワクチン開発が大きな話題となっていますが、
私たちのからだが持つ「免疫」を利用した薬がワクチンなんです。
この「免疫」が病気の原因物質を記憶し、再び病気になりにくくする
仕組みを利用したものがワクチンです。
これを身体に入れることで「抗体」を作り、再び同じウイルスや細菌が
侵入した時にはこれらを排除する効果が期待できるわけなんです。
安全性の高いワクチンが開発されるといいですね。
免疫を低下させないためには
十分な睡眠、栄養バランスの良い食事、適度な運動、
規則正しい生活、ストレスを溜めない
普段の生活が大事なんですね。
細菌とウイルスの違いって?
食中毒の原因になるサルモネラ菌、ブドウ球菌は気温、湿度が
上がってくるこれからの時期のものだし、冬にはノロウイルスなど
ウイルス性の胃腸炎が心配です。
人の健康に影響を与える微生物の中に、サルモネラ菌などの細菌と
ノロウイルスなどのウイルスとに分けられます。
それでは、細菌とウイルスとの違いって何でしょうか?
カプシド・・・タンパク質の殻
エンベロープ・・・外皮(タンパク質で出来ている)
エンベロープのあるウイルスは、アルコール消毒剤からダメージを
受けやすいのに対し、
エンベロープのないウイルスは、ダメージを受けにくく、アルコール消毒剤が
効きにくい。
⓵ ウイルスは核酸とそれを包むタンパクでできているシンプルなもの。
⓶ 両方の大きな違いは「細菌は自分で増えることができる」
「ウイルスは自分で増えることができない」
(感染した細胞の中に侵入して増殖)
厚労省が推奨するアルコール濃度「70%以上」のもの
このように「ウイルス」と「細菌」はぜんぜん別物ですが、
では、なぜ日本の厚労省は「70%以上」のものを推奨しているのかと
いうと これは「ウイルス」に対してではなく
「細菌」に対して最も効果が高いとする「70%以上」を
新型コロナウイルスにそのまま流用しているからだそうです。
アルコールの濃度「100%」に近づきすぎるとどうなるの?
アルコールの揮発性で、乾くのが早すぎるため アルコールが
ウイルスに作用する前に気化してしまうため効果がないとのこと。
70%以下のエタノールを新型コロナウイルスの消毒に用いることは可能?
60%台のエタノールによる消毒でも有効性があるとの報告があり、
70%以上のエタノールが手に入りにくい場合には、60%台のエタノール
でも差し支えないそうです。
ただし、エタノールは一般的に開封後に濃度が低下しやすいそうです。
不純物の無い高純度高濃度「77%」アルコール
1702年 創業 岐阜県瑞浪市 「中島酒造」
・高純度・高精製された原料用アルコール(サトウキビ原料)
・95%濃度の高純度国内精製アルコールを、酒蔵の仕込水を丁寧に
濾過して消毒に適した濃度である77%まで調整
業務用でお得なサイズ(300mlサイズのもので 495円)
未開封の場合は使用期限は特になく、悪くなるものではないので、
焼酎などと同様、年数を経ても問題ないです。
開封後は、ある程度揮発するということはありますが、特に問題はなく、
目安としては1年ぐらいで使い切るとよいとのこと。
販売後は、「消毒用に使いたい」「医療従事者が身内にいるので
届けたい」などの問い合わせがあり、一日に出荷できる数量に
制限があるが、購入者からは「大容量なので、家族や友人に
小分けできる」という声も寄せられた。