楠(クス)から様々な動物の肖像彫刻をつくる彫刻家はしもとみお。
その彫刻は単なる動物像ではなく、
「今生きている」もしくは「生きていた」
いきものたちの姿です。
はしもとみおの、命あるものへと注がれたやさしいまなざしと、
「生と死」というテーマに向き合う誠実な思いを
感じ取ることができます。
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”命の記憶”を刻り起こす はしもとみお
はしもとみおさんのアトリエは三重県の片田舎にあります。
幼い頃から動物が好きで、将来は獣医師を目指していた
というはしもとさんが彫刻の世界に足を踏み入れたきっかけは、
15歳のときに起こった阪神淡路大震災。
避難所に連れて行けないたくさんの動物たちを目の当たりにした
はしもとみおさんは、
「医学では亡くなった命を取り戻せない」。
動物の命が失われるのを目の当たりにして、
「生きている姿を形として残したい」という思いで
彫刻の世界に足を踏み入れることに。
はしもとみおさんの経歴
2005年 東京造形大学美術学部彫刻専攻卒業
東京造形大学入学のために三浪してるそうです
2007年 愛知県立芸術大学美術研究科彫刻専攻卒業
![](https://hokuohkurashi-note.imgix.net/uploads/2020/07/16012358/IMG_5767.jpg?auto=format%2Ccompress&lossless=true&cs=tinysrgb&q=60)
はしもとみおのコンセプト
「見た目をそっくり」の再現ではなく、『生命力』を表現したい」
という彫刻は、どれも今にも動きだしそうな気配を感じるものばかり。
ただの犬ではなく、ただの生き物ではなく、
世界にひとつの、たったひとつのいのち。
たくさんの人に、知ってもらいたい命がある、
それを届ける仕事が彼女の生きざまであります。
秋田県「わさお」のモニュメント制作
そんな彼女のもとにあの
”ぶさいくでかわいい”「わさお」の制作依頼が入ってきます。
日本人のほとんどが知っている犬と言えば、
亡くなった主人を出迎えに10年以上も
渋谷駅まで通い続けた忠犬ハチ公や、
置き去りにされながらも極寒の南極で生き延びて
無事に帰国を果たしたタロ・ジロが有名です。
「わさお」もハチ公やタロ・ジロに負けず劣らず有名になりました。
![わさお](https://www.info-dive.net/wp-content/uploads/2020/06/shimura-zoo-07.jpg)
2020年に亡くなったわさおの生きた気配を感じるべく、
わさおの故郷・青森に飛んだはしもとさん。
“わさお”の偉大なる功績!
迷い犬だったところを飼い主の菊谷さんに保護された秋田犬。
その姿が「ブサかわいい」と話題になり、
後にその半生をモチーフにした映画が制作され、
女優の薬師丸ひろ子さんとダブル主演を果たす。
鰺ヶ沢町特別観光大使、
JR鰺ケ沢駅観光駅長、
「青森犬民栄誉賞」県のイメージアップや誘客に貢献した功績。
日本ユネスコ協会連盟世界遺産活動特別大使“犬”などの肩書をもつ。
2020年6月8日午後5時54分に永眠。推定年齢13歳。
![](https://akitainu-news.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/%E3%81%A9%E3%82%84%E9%A1%94%EF%BD%97-1024x683.jpg)
はしもとみおさんの彫刻価格はどのくらい?
作品はほとんどオーダーメードで、
《参考》
10センチくらいの動物の彫刻 20,000円~
等身大彫刻 猫 200,000円~
秋田犬「わさお」の制作には、
募金やふるさと納税を通じて集まった寄付金
計533万7164円をあてられた。
《二週間前のアトリエから》
いきものたちの交差点 《武蔵野市立吉祥寺美術館》
木彫りのわさおくんはじめ、吉祥寺のあの猫町の仲間たちも
登場予定です。
開催日 2021.8.21[sun] 〜 2021.10.3[sun]
開館時間 10:00~19:30
休館日 8/25(水),9/29(水)
- 開催地
- 武蔵野市立吉祥寺美術館
- 〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目8−16
- コピス吉祥寺A館 7F
- 入場料
- 一般300円 中高生100円 小学生以下65歳以上障害者の方は無料
PARCO MUSEUM TOKYO LIFE はしもとみお彫刻展
歴代の展覧会初となるアトリエの一部を再現した空間や、
動物たちの肖像彫刻を自然な姿で、リアルに観賞できる
森・海のエリアを設置。
アトリエ再現
実際にアトリエに置かれているものや本人が使用している道具、
また彫刻制作の際に生じたクスノキの木屑や、
愛犬・月くんお気に入りの階段など。
![『LIFE はしもとみお彫刻展』いよいよ7/22(木・祝)よりPARCO MUSEUM TOKYOにて開幕!会場・オンラインにて作品の抽選販売 ...](https://prtimes.jp/i/3639/1633/resize/d3639-1633-f9e490089fb9a70adc77-10.jpg)
![](https://kitan.jp/wp-content/uploads/2021/10/C78D34A9-B4DF-4CE8-BA0E-B3815DC27A36-900x1200.jpeg)
《海エリアのマンボウ》
会期:2021年7月22日(木・祝)~8月9日(月・祝)
開館時間 11:00~20:00
最終入場は閉場の30分前まで 最終日は18時閉場
会場:PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)
東京都渋谷区宇田川町15-1
入場料:一般500円 学生400円 小学生以下無料
そんな彼女に彫刻家としてよかったことは、
「作った動物たちの飼い主さんの笑顔が見られることが一番の喜びです」
と回答。
これからチャレンジしてみたいことは
「日本では見られない動物たちや、
ここ数十年で絶滅してしまうかもしれない動物たちを、
積極的に残していくこと」だという。