楽しく過ごしながら、
「命の大切さ」や「生きることのすばらしさ」を実感できるのは、
動物園や水族館にまさるところはないでしょう。
人類に必要不可欠である、
“食”をテーマにした初めての特別展で、
展示と解説を交えてわかりやすく、
食にまつわる生き物が学べる企画になっている。
下記クリックで好きな項目に移動します☆
食物連鎖・・・生き物は、常に他の生き物の命を必要としている

缶詰に入ったオオグソクムシが
デザインされたゲートがお出迎え。
入場してすぐの水槽には
食物連鎖を表現したイラストが描かれ、“命の連鎖を召し上がれ”
というメッセージとともに「マアジ」と「クロダイ」が展示。
海の食物連鎖(しょくもつ れんさ)の例は?
小魚はプランクトンを食べます。
小魚より大きな中型魚は小魚を食べます。
大型魚は自分よりも小さい魚を食べます。
このように「食べる・食べられる」の関係で
生き物たちがつながっています。
他の生き物を食べずに自分で栄養分を作る生き物がいる
植物プランクトンです。
植物プランクトンは
太陽光のエネルギーを使った光合成によって
栄養分を作り出して成長し、数を増やすことができます。
藍藻類、珪藻類、緑藻類などです。
同時に、動物が呼吸するために必要な酸素も作り出します。
植物プランクトンが増殖するための条件とは?
⓵ 日射が十分あること
② 適度な水温であること
③ 水の流れが小さく停滞していること
④ 栄養塩類が豊富であることなど・・・
“食育”をテーマに生き物を紹介
「ホタテガイ」の閉塞筋(貝柱)はなぜ他の二枚貝に比べて大きいのか?
ホタテガイは稚貝のときは
前閉殻筋と後閉殻筋の2つの貝柱がありますが
成長するにつれて前閉殻筋が消失します。
殻を開くとき水を吸い込んで
閉めるとき靭帯の両脇から水を吐き出して移動するため、
長距離 の場合は殻を開閉しながら移動するので、
大きい後閉殻筋が発達すること から大きくなり、
小さい前閉殻筋は退化するそう。
鮭とサーモン その違いって何?
鮭を英語でいうとサーモンですが、
日本では「鮭」と「サーモン」が使い分けられています。
呼び方の違いは、“食べ方”と“育ち方”
鮭は煮たり焼いたりして火を通して食べますが、
サーモンはお寿司・お刺身など生のまま食べます。
基本的に天然のものを「鮭」とし、
生食用に養殖したものを「サーモン」と呼んでいます。
鮭は加熱して食べる
違いがある理由は、天然の鮭がエサにしているオキアミ、
(オキアミとは、エビそっくりのカタチをしたプランクトンのこと)
オキアミはまれに食中毒の原因となるアニサキスという
寄生虫を食べてしまうことがあり、鮭は加熱して食べるのが一般的です。
生で食べられるサーモン
養殖で育つサーモンは、
寄生虫が混入する心配がない粒状のエサや魚粉を食べています。
日本にサーモンを広めたノルウェー人
日本で漁業関連の仕事をしていた
ビョーン・エイリク・オルセンさんです。
鮭・マス類の養殖量・漁獲量が世界一のノルウェーでは
1970年代から鮭の養殖が行われており、
養殖した鮭を生で食べることもできました。
日本では寄生虫の心配から鮭を加熱して食べていたため、
生食用のものに「鮭」という名前がついていては売れない
と考えたオルセンさんは、
生の鮭に「サーモン」と名付けて売り出すことを思いつきます。
回転寿司にサーモンを売り込んだオルセンさん
ノルウェー首相が来日してキャンペーンを行ったり、
サーモン寿司のプロモーション映像を作成してPRした結果、
サーモンは回転寿司の「顔」として日本に定着しました。
「スケトウタラ」”高たんぱく低脂肪 食べるだけで筋肉が増える”
ちくわ、かまぼこ、さつま揚げ、
魚肉ソーセージといった練り物の材料で
卵巣はたらことして食べられています
傷みやすく、生で流通することはほとんどない。
美食珍食奇食生物 実食レポ付き
「最初にこれを食べた勇気ある人」と
思うようなインパクトの強い生き物や、
一部の地域で食べられている珍しい生き物を展示。
スタッフがすべて食べたそうで、その実食レポートも必見!
毒くも 「タランチュラ」
《食レポ ⓵》
カンボジアの揚げタランチュは、
シャキッとしたポテトチップスと同じような味。
まず足をむしりました・・・毛がふわふわしてる
・・・ちょっと毛が口の中に残るのが気になりますが、
カリカリとお菓子のように食べられます。
《食レポ ⓶》
味はカニ+スルメのような美味さ。
お腹の部分は、プニプニとした柔らかい感触。
中身の肉の色は茶色でレバーのような色で、ボソっとした食感。
オオグソクムシ・・・だんごむしの仲間
成長すると約45センチ、
体重1.7キロほどの大きさに成長する。
この大きさは猫や小型犬並み。
“見た目はダンゴムシなのに
ものすごく大きい”という話題を呼び、
口コミで人気が広がっていった。
足は左右7本ずつで計14本。
「海の掃除屋さん」
雑食性で、生き物の死骸など、水中の有機物なら何でも食べて
深海をきれいにする。
《食レポ ①》
堅い甲羅にはさみを入れると「パキパキ」と生々しい音。
現れたのはカニを思わせる白い身。
フォークでかき出し口の中へ。
エビのような味とカニのような食感。
さそり アミノ酸 ミネラル 亜鉛が豊富
1匹をまるごと食べられるので、
サソリが生きていくために蓄えてきた栄養を、
効率的にすべて摂取できます。
中国では古くから肝臓強化、血管系や神経系疾病の改善、滋養強壮のため
にも食べられてきました 。
サソリはアジアでは人気の食材で、
中国・タイ・香港・シンガポールなどでは揚げるのが一般的、
パリパリの殻はエビの素揚げによく似てクセのない味。
《食レポ》
とても美味しいです。
まさにスナック感覚で食べることができます。
香ばしい香りも食欲を誘います。
日本の料理にたとえるなら、
味、食感ともに「エビフライ」といっていいでしょう。
未来のスーパーフードとして注目を集める“昆虫食”
スーパーフードとは、
単体で12種類以上の栄養素をそなえた
低カロリー食品のことを指します。
昆虫にはタンパク質、不足しがちなビタミン、ミネラルや食物繊維も
含まれており、
昆虫食で多くの栄養を摂取することが出来ます。
「カイコガ」 虫を食べる食文化
蚕とは「カイコガ」の幼虫で、
成虫になる際に
繭が絹糸として使われることで有名だが、
繭を回収した後に残ったさなぎを
有効利用するために、
人の食用にも利用されるようになったのだそう。
長野県に伝わる「虫食グルメ」
長野県には海がなく、
動物性タンパクをあまり摂取できない環境であったため、
蚕をはじめとした虫類は貴重なタンパク源として根付いたもの。
現在でも長野県ではスーパーで「蚕のさなぎ」を購入することができる。
《食レポ》
「やっぱり特別おいしいものではないですね」。
噛んでいると口の中全体がパサパサしてきます。
見た目さえクリアできれば、
ご飯に乗せても、お酒のつまみでポリポリいくのもオッケーかも!」
食用コオロギ・・・昆虫食の中でも抜き出ている
コオロギは1匹でタンパク質65%、脂肪20%、繊維5%で
形成されています。
ビタミンB12は、
コオロギ100gあたりで、1日の必要量以上を摂取できます。
未来を先取り!?お試し!昆虫食付き入場券販売!
良質な栄養価をもち、代替タンパク質やサステナブル・フードとしても話題の昆虫食(コオロギ)を食べられる昆虫食付き入場券。コオロギ・アーモンド・ゴマのハーモニーが美味しい一品となっている。
【昆虫食付き入場券料金】
特別展のみ入場の方 1,100円
水族館、他対象施設・イベント、年間パスポートのご利用者 600円