毎年恒例のストーブ列車が、厳冬の津軽平野を走ります。
通常2両編成で、1両に2台置かれたダルマストーブの燃料は
多くの人が見たことも触ったこともない石炭です。
赤々と燃える石炭ストーブの周りにはたくさんの人が集まり、
地元や県外の言葉が行き交う、憩いの場となります。
ストーブの上でスルメが焼かれ、乗客たちの交流の場となります。
外の厳しい寒さとは対照的な列車内の暖かい雰囲気を味わいに、
あなたもぜひこの津軽鉄道に乗車してみませんか?
下記クリックで好きな項目に移動します☆
ストーブ列車の運行期間、運行区間、時刻表、料金について
運行期間 12月1日~翌年3月31日
運行区間 津軽五所川原駅~津軽中里
1日 3往復(12月平日 2往復)
時刻表
【津軽中里行き】
津軽五所川原9:35→金木10:05→津軽中里10:20
津軽五所川原11:50→金木12:20→津軽中里12:35
津軽五所川原14:48→金木15:17→津軽中里15:33
【津軽五所川原行き】
津軽中里10:48→金木11:06→津軽五所川原11:32
津軽中里13:35→金木13:56→津軽五所川原14:22
津軽中里15:54→金木16:12→津軽五所川原16:38
料金
津軽五所川原駅~津軽中里駅 870円+ストーブ券 500円=1370円
各駅で購入
全席自由席 ストーブの前は特等席
インターネットでの予約不可
ストーブ列車の車内販売、スルメサービス
列車が走り出すとまもなくはじまります。

お茶 150円
火力が強いダルマストーブでは、スルメもすぐに縮んでしまうほど。
買ったスルメはアテンダントさんが絶妙な焼き加減で焼いて
くれるのも嬉しいサービスです。
スルメは日本海でとれたもの、ほとんどの人が買います。
買わなかった人には「よかったらどうぞ」って
すすめる人もいて交流もうまれます。
もう数回乗車している人のなかにはマヨネーズ持参でこられるとか。
冬季限定・ストーブ弁当(要 予約) 1150円(込)

この弁当、海外からの観光客にも人気!スルメといっしょに!
「津軽鉄道本社」1階の集まり場所の
名物おみやげ「石炭クッキー」。
石炭に似せた作ったブラックココアクッキーです。
サクサクした食感とほのかな甘み。

お酒が苦手な方にも楽しみ方はあるので、安心してください。
「ストーブ列車」では、「ストーブ列車」と刻印がされた
「ストーブ列車」限定のどら焼きが販売されています。
1個160円です。
中に青森県らしくリンゴも入っているので、青森土産として喜ばれること
は間違いなしです。

ぜひ、1個と言わず、お土産としても幾つか購入してみては
いかがでしょうか。
乗車券と同時に購入するストーブ券は石炭の購入にあてられる
ものだそうです。
始発の一時間前に点火し始めるそうで一日の使用量は30~40キロにも
なるそうです。
車掌さんは約50分の運行中、何度も客車を行ったり来たり。
常にストーブの火が一定になるよう確認し、各駅でのドアの開閉や
切符を回収して実に忙しそうです。

津軽鉄道路線図 時刻表 周辺案内
津軽五所川原駅
JR五能線の中心駅の一つ、JR五所川原駅に隣接するかたちで
津軽鉄道五所川原駅があります。
ホームには、『走れメロス』のヘッドマークがついたオレンジ色の
ディーゼルカーが待機していました。
嘉瀬駅(かせえき)・・・吉幾三さんの出身地
吉幾三さんは9人兄弟の末っ子として生まれ、地元の中学を卒業後、
父親の反対を押し切って上京。
民謡歌手の父親 鎌田稲一は昭和天皇の面前で民謡を披露したほどの
太宰治のふるさと、津軽の金木(かなぎ)駅
太宰治(島津修治)の生家、「斜陽館」を見学♪
斜陽館では入場料を払う時に、『無料ガイド』をお願いするのが
おすすめです。
お屋敷内の作りや太宰治の貴重な話をわかりやすく30分ほど
ガイドしてくれるのですが、それだけで斜陽館の楽しみ方が
かなり変わってくると思いますよ。
11月~4月 9:00~17:00/5月~10月 8:30~18:00
(最終入館は閉館の30分前まで)
休館日 12月29日
乗車券に500円プラスするだけで、普段あじわえない乗車体験が
できるなんてお得ですよね。
レトロな雰囲気を楽しむ♪
津軽五所川原駅は、昭和31年に建てられたレトロな駅舎。
縦書きの時刻表や、手書きの広告など、
列車に乗る前から懐かしさを感じられます。
外観から見る旧型の車両。
もちろん、車内もレトロ。
窓、ひじ掛け、イスの縁、床、至るところが木製。
座席の上にある「編み棚」にも注目してみてください。
このように、きっといろいろな発見があるので、細かい
ところまで見渡しながら過ごしてみてくださいね。
きっと乗車しているだけで昭和の時代にタイムスリップ
したかのような気分になれること間違いなしですよ。!
石炭ストーブで温まる♪
このストーブ、今どき多くの人が見たこともさわったことのない
石炭が燃料なんです。
一酸化炭素中毒にならないように車両の外にちゃんと排気される
ようになっています。
自分で持ち込んだお餅ものせることができますよ。
車窓から広大な雪景色を満喫する♪
本当に吉幾三さんの「津軽平野」そのものです。
風の強い日は外が真っ白になり、場合によっては景色があまり
見えないことも。
「雪国の厳しさを体感できた」という貴重な想い出になりそうです。