散策

「片倉シルク記念館」無料で見学できる絹紡績の貴重な歴史遺産!

《繭から糸を取り出す体験コーナー》

信州岡谷の地から発祥した「片倉」の製糸業も、平成6年に、

ここ熊谷工場を最後として、終えることとなりました。

「片倉シルク記念館」は、その最後の製糸工場であった繭倉庫を

利用した記念館です。

「片倉」の121年におよぶ歴史を、永く保存継承するために、

熊谷工場の操業当時に使われていた製糸機械を展示して、

繭 から生糸になるまでの過程を紹介しています。

下記クリックで好きな項目に移動します☆

片倉シルク記念館

イオンの入り口のちょうど真ん前に入り口があります。

片倉シルク記念館

開館時間:10:00~17:00

入館は16:30まで

休館日:火曜日 年末年始、

夏期お盆期間は休館

交通アクセス JR高崎線「熊谷駅」から徒歩15分、

秩父鉄道「上熊谷駅」から徒歩7分

入り口には養蚕に使う桑の木があり、そこから

右の建物が近世の蚕から糸を取り機械で生産する方法、

左側に木材で行う古来の養蚕の糸の作り方の説明があり。

製糸工場を知ろう「絹ができるまで」

 

2棟ある建物のうち、南側の「蔵造り倉庫(画像右側)」から

見学を始めましょう。

メインの展示は「製糸工場を知ろう」をテーマに、

かつて工場で実際に使われていた機械が並ぶ。

 

製糸に適さない不良繭を取り除く「選繭(せんけん)」、


糸をほぐしやすくするために繭を煮る「煮繭(しゃけん)」、

繭から引き出した糸を何本かあわせて1本の生糸にする

「繰糸(そうし)」、

煮繭した繭のもつれた状態の糸緒糸(ちょし)を引き出す

「索緒(さくちょ)」

など、出荷されるまでいくつもの作業を経て

繭から生糸が作られる。

《生糸を作る工程で最も重要な「繰糸」》
生糸を作る工程で最も重要な「繰糸」。機械化によって大量生産が可能になった}

これらを順番に見ていくことで、実際の製糸工場見学をしている

ようにわかります。

lala
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明治につくられた機械が今でも動きそうに展示されていてこの機械をつくった人の創意工夫、動かして繭からシルクを作った人の労働などいろいろ想像できるんですよ。

家族連れの方に


最初にある機械の展示は子どもが、退屈しないように子ども用に

配られる資料があって工夫がされています。

御法川式低速多条繰糸機(御法川直三郎)の発明

みのりかわしき ていそく たじょう そうしき

明治40に御法川直三郎が開発した、従来とは全く逆の発想による

繰糸機、蚕が糸を吐くような低速で糸を巻き取れば、

繭糸の品質を損なわない生糸ができるのでは、

という発想から生まれたもの。

片倉製糸紡績(株)でいち早く実用化され、その生糸はアメリカで

「ミノリカワ・ロウ・シルク」と絶賛された。

紡績博士
紡績博士
当時、糸の生産量を上げるには、生糸を早く巻き取るか、一度に多数の生糸を繰り取るしかなかったんだ。しかし、生糸を早く巻き取ると生糸は切れやすく品質も落ちることから、御法川は、低速でも多くの生糸を繰り取る機械を開発し、一人で一度に10条以上の生糸を繰り取ることができるようになったんだよ。

 

2階には、

片倉工業における繰糸の移り変わりが解説されています。

富岡製糸所経営陣の移り替わり

 

《官営時代》

富岡製糸場は、明治5年に官営模範工場(政府が率先して

新しい産業を興すべく創設した工場)として操業を開始し、

外国人指導者が去った明治9年以降は日本人だけで

操業していました。

器械での製糸業の普及と技術者育成という目的が果たされた頃

官営工場払い下げにより、

《三井家時代》

明治26年に行われた入札では、最高額入札となった

三井家が12万1460円をつけ、払い下げが決定。

明治26年、三井家に払い下げられた、その9年後、

《原合名会社時代》

明治35年、原合名会社に譲渡され、御法川多条繰糸機による

高品質生糸の大量生産や、蚕種の改良などで注目されました。

昭和13年には株式会社富岡製糸所として独立しましたが、

《片倉時代》

昭和14年には日本最大の製糸会社であった片倉製糸紡績株式会社

(現・片倉工業株式会社)に合併されました。日本の製糸業の衰退

とともに昭和62年操業を停止しました。

 

紡績博士
紡績博士
原側は⓵「この由緒ある工場を永遠に残せる」のは片倉以外には存在しないという認識と② 原富太郎は後継者を失い、また自身が高齢であるという懸念を抱いていたが富岡製糸所が片倉に合併されたこの年に没しているんだよ。

 

操業停止後の片倉工業

 

ほとんどの建物は大切に保管され、

2005(平成17)年には国の史跡に、

2006(平成18)年には主な建物が重要文化財に

2014(平成26)年には「世界遺産一覧表」に記載され、

2014年12月には繰糸所、西置繭所、東置繭所の3棟が

「国宝」となりました。

 

現在の富岡製糸場

 

片倉製糸紡績株式会社社長の二代目・片倉兼太郎が建てたもの、

製糸工場で働く女工への福利厚生を主要な目的にしており、

地域住民への報恩・補償の意味合いもあったとされる。

住所 長野県諏訪市湖岸通り4丁目1-9

《アクセス》

電車・バス利用:JR中央本線 上諏訪駅の諏訪湖口(西口)から

徒歩10分。

 

車:中央道 岡谷ICから約25分 諏訪ICから約20分

駐車場約80台

 

《入浴》

 

大人850円、小人550円(3才以上小学生まで)

営業時間10時~20時(受付は19時30分まで)

休館日毎月第2・第4火曜日

備品

タオル(200円)、バスタオル(レンタル:300円)、
カミソリ(50円)、歯ブラシ(50円)、
ヘアーブラシ(70円)、シャワーキャップ(50円)

 

休憩+入浴セット 大人2,000円 小人1,000円

(2名~8名位までのグループ・家族で使用できる個室)。

 

《館内見学》

昭和3年に建てられた会館内の見学。

ガイド付き

⓵ Aコース 13:30~ 

 

② Bコース 15:30~

5名以上 大人1,000円 小学生300円 小学生未満 無料

前々日の17:00までに要予約  TEL: 0266-52-0604

休館日(毎月第2・第4火曜日)、年末年始 12/31, 1/1を除く。

定員:最小5名~最大30名まで。 見学時間:45分程度。

ガイドさんがいると、時代背景やエピソードなども聞けるので

45分もアッという間でした。

せっかくきたので見学は有意義です。

 

ガイドなし
見学時間 3月1日~10月31日 10:00~17:00

 

11月1日~ 2月末日  10:00~16:30

大人500円 小学生100円 小学生未満 無料

事前予約不要

こんなりっぱな蓄音機いままでにも見たことなかった!

 

 

以前にこんな記事をかいています。よかったらごらんください。

「新一万円札の顔」幼少期から養蚕と慣れ親しんでいたことが富岡製糸所設立に関わるきっかけとなる!

 

 

「旧野麦街道」飛騨女工の通い道いまに残したい想いと風景

 

 

《さいごに》

世界遺産に興味ある方は、ぜひ訪れていただきたい施設です。

富岡製糸場の姉妹工場としてのたたずまいを見学してみてください。

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yumiko
パソコン初心者のシルバーエイジです。自分で言うのもおかしいですが、それほど世の中の常識にとらわれることなく前向きなほうです。言い換えればマイペースです。猫2匹と暮らし、近所の犬とも無条件の信頼でつながっています。